コロンビア

【コロンビア冒険記】代表 KJの旅物語(前編)

ウルグアイ冒険記から引き続き。

【ウルグアイ冒険記】代表 KJの旅物語

 

あれから1年、いざスペイン語修行の旅へ

ウルグアイでムヒカに会ってから一年。

僕は2年通ったカナダのカレッジを無事卒業した。

周りの同期はレジュメを片手に就職活動に専念する中、僕だけお気に入りのバックパックを片手にパッキングを進めていた。

家族と周囲の反対を押し切って僕はスペイン語修行の旅に出る準備をしていたのだ。

僕がなぜスペイン語を習得したかったというと、目的は1つだった。

それはもう一度ウルグアイに戻って、次はムヒカとスペイン語で対談をすることだった。

彼のバックグランドや経歴について書かれた本はいくつも出版されていて、彼のことについて知るすべはいくらでもあった。

ただ僕は、実際に彼の口から、彼の人生について自分の耳で聞いて理解したい。

その夢の実現に向けて、まずはスペイン語をどうにか習得しなければならなかった。

僕の理想のプランは、スペイン語留学で安いと有名なグアテマラでマンツーマンの授業を数ヶ月受けることだったのだが、何せ学生を終えたばかりの当時の僕に、そんな優雅に学校に通うような資金は無く、とにかくタダで勉強をできる方法を模索した。

そんな中、以前友達に聞いた、ボランティアをして働く代わりに宿代と食事を提供してくれるworkaway、というサイトを思い出し見てみると、いくつかの国で英語講師のプラグラムが掲載されていて、とにかくスペイン語圏で国は構わず応募できるところ全てに連絡をしてみた。

本当はウルグアイにある幼稚園で英語講師をするプログラムに入りたかったのだが、学校側は女性を希望しており通らなかった。

その他のチリ、パラグアイなどのプログラムも希望が通らず選択肢が少なくなり困っていると、コロンビアの学校から連絡が来た。

実は、その年に見ていたNetflixの”Narcos”にはまりちょうどコロンビアという国を自分の目で見てみたかった僕の胸は高鳴った。

連絡の来た翌日にスカイプで面接を受けたのだが、インターネットの接続が悪いのと、面接をしてくれている男の英語があまり上手くなく、説明されていることがほとんど聞き取れない。

何度か聞き返してみたのだが、何度聞き返しても理解できないものは理解できず、向こうはひたすらと説明を続ける。

説明が終わったところで、「以上が君に求めることだがそれでも来てくれるかい?」みたいなことを聞かれる。

こっちとしてはもう頼みの綱はこのプログラムしか無く、分かったふりをして「Okay!問題ないよ!」と明るく答える。

その後「何か質問はあるか?」と聞かる。

内心、彼の今までの説明の2割ぐらいしか理解できず質問だらけだったのだが、とりあえず向こうの何かしらの学校で英語を教えてほしい、ということなので僕の希望には一応沿っていて、とりあえず行ってしまえばなんとかなるだろうと思った。

その後彼からGoサインが出たので次の出発地がコロンビアへと決まった。

いざコロンビアへ

コロンビアと聞くと危ない国だと想像する人が多い。

そしてその考えは残念だから間違っていない。

コロンビアと聞いて出てくる名前は、あの麻薬売人として歴史的にも有名なパブロ・エスコバル。

彼が死んだのはまだ20年余前のことだが、麻薬組織はボスを討ち取ったところでまた新しいボスが配置され組織は動き続ける。

コロンビアの犯罪発生率はとても高く、インターネットで検索すると外国人で犯罪にあったストーリーが絶えない。

僕は今まで何十カ国と海外の国を訪れた中で1番警戒心を持って行った国だ。

僕が向かう先は、コロンビアの南に位置するフイラ地区のピタルという小さな町。

首都のボゴタからは飛行機と車を乗り継いで半日以上はかかる。

まずはボゴタ空港で国際線から国内線に乗り換え、そこからネイバ空港へ到着。

ボゴタの空港は、さすがコロンビアの首都であるだけあって人もたくさん行き交うし、店などもあり僕の知っている都会感がまだあった。

それとは打って変わってネイバ空港で降りると、そこは僕の住み慣れていた東京やバンクーバーからは一点、まだまだ都市開発が進んでいない田舎だった。

空港に着いたらそこからはバスで来たほうが良いと雇い主から言われていたのだが、なにせどのバスに乗ればいいか、どこにそもそもバス停なんてあるのかもわからない。

僕は普段海外を放浪するとき、知らない土地を歩き回って探検することが好きなのだが、さすがにコロンビアで初日から大きなバックパックを背負って迷ったアジア人が歩いていたら格好のカモだと懸念。

詳しいバスについての乗り方を前日に雇い主にメッセージで聞いていたのだが一切連絡が返ってこない状況だった。

周りの人に行き方を聞こうと試みるが、誰も英語が話せる人など見つからず、彼らの言っているスペイン語もほとんど理解できない。

空港なのにWi-Fiも繋がらない。

そもそもWi-Fiがありそうなカフェなども見当たるわけもなく、どうしようかと空港前で考えているとタクシーの運転手が僕に英語で「どこに行きたいのか?」と話しかけてきた。

やっと英語が話せる人が見つかったと彼にバスの行き方を聞いてみる。

すると彼は、「次のバスはまだ数時間先だからタクシーに乗ったほうが早い」と言ってくる。

怪しいと思いながらもいくらか聞いてみた。

彼は「ピタルまでだったら40ドルぐらいだ」と言う。

いやいや、地図上で見る限りピタルまで100キロ以上は離れているのに40ドルは嘘だろうと何度も確認するのだが、彼は「アメリカドルで40ドルだ」と言い張る。

コロンビアで押し売りのタクシーに乗るなんて良い選択ではないとはもちろん思ったのだが、何せ英語が通じる人が彼以外見つからなかったし、コロンビアの物価で言ったら長距離のタクシーも40ドルぐらいで済むのか、と自分で納得し彼のタクシーで行くことに。

降りたった町を全く探索することもなくタクシーでの長いドライブが始まった。

まず驚いたのは、コロンビアでは町と町の間に検問所があってライフルを担いだ軍人が数人と麻薬犬が、車一台一台入念にチェックするのだ。

そして車をチェックされている間、ドライバーと僕は車の外でパスポートを見せ、ポケットの中やバックの中身をチェックされ、通行理由などを色々聞かれた。

これが地区を超すときだけでなく、町と町の間にもあったのには驚いた。

ドライバーの人に色々聞くと、やはりこれは麻薬の流通を防ぐためだという。

“Narcos” で見ていた検問所の光景は本当だったのだと関心。

数カ所の検問所を通過しながら、山と小さな町をいくつも超えひたすら田舎道を進んでいく。

ほとんどの道は鋪装されていなかったので車での移動はバスよりも快適だった。

 

ピタルへ到着

3時間のドライブを経て、ようやくピタルへ到着した。

到着するのだが僕の携帯はまだインターネットが無く繋がらず、一体どこに行ったらいいのかわからなかったので、ドライバーの人に電話を借りて雇い主に連絡してみた。

すると10分後、雇い主の男、セバスチャンがやってきた。

ドライバーの人に料金を支払い、ありがとうと言ってその場を去った。

なかなか親切なドライバーだったし、コロンビアのことについて色々話を聞けたし、まずはコロンビア初日、犯罪に巻き込まれること無く目的地まで到着できたので良い出だしを切れたなと1人で思っていると、セバスチャンが「お前はあいつにぼられたな」と言ってきた。

ドライバーに請求された額はコロンビアの通貨だったので、その場ですぐにドルに変換することができなかったが、後で計算すると僕は40ドルではなく、300ドル支払っていた。

日本円にして3万。

それを知った時は、ただでさえ金欠なのに3万円を交通費で使ってしまったことにショックだった。

翌々考えると、3時間ドライブのタクシーでガソリン代など含めて40ドルなはずがないだろう。

だが過去に数人来たボランティアの外国人の中で、タクシー代をぼられただけで到着できたのは僕が初めてだと後で知った。

僕の前に来た人はバスで財布を取られ、その1人前の人はナイフを突きつけられ携帯を持っていかれたと言う。

結果論だが、3万円で安全を買えたと思えば安い支払いだったのだろうか。

セバスチャンが僕を連れて行った場所は彼と彼のフィアンセが住む自宅だった。

先にも言った通り、僕は面接の時にほとんど何も情報を得ることができなかったのでこれから起きていくこと全てが初めて知ることだった。

彼らは僕に2つあるうちの1つの部屋を貸してくれた。

部屋と言っても仕切りは布をドア代わりにしているのでプライバシーはあまりなかったが。

彼の家に着いたのがその日の昼、20時間以上のフライト、乗り換え、移動を経てようやくベッドという幸福なものにこぎつけた僕の疲労はマックスに達した。

セバスチャンにランチを一緒に食べるかと聞かれる。

12時間以上何も食べていなかった僕の食欲もマックスだったのだが、とにかく寝ることの方がその時の僕には大事に思えたのでそこから夜まで、日本の反対側、コロンビアという初めての国、それもその国の地方の中の地方の小さな町の小さな家のベッドで僕は爆睡した。

コロンビア冒険記(後編)へと続く。

【コロンビア冒険記】代表 KJの旅物語 (後編)

 

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