チリの首都サンティアゴには680万人が暮らしていて、その広さは641平方キロメートルあります。
627平方キロメートルの広さを持つ東京23区とほぼ同じということになりますね。
地下鉄は6つのラインが通っていて、ビルや大学、有名観光地がある中心部とその周りを取り囲む住宅地をつないでいます。
通勤ラッシュの時間にはホームから人が溢れ、車内もかなり混雑しています。
そして街の中心地で地下鉄の駅を降りると、大勢の人が急ぎ足で仕事に向かう姿が見られ、サンティアゴにはたくさんの人々が生活していることがわかります。
世界中から観光客が訪れる南米の大都会サンティアゴには、訪れていただきたい観光名所がたくさんあります!
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San Cristobal Hill(サン・クリストバルの丘)
「サン・クリストバルの丘」はサンティアゴの中心部にある小高い丘です。
その高さは約860メートルあり、ロープウェイを使って丘の上まで登ることができます。
ロープウェイからはサンティアゴの街並みや、少し遠くにそびえ立つアンデス山脈を眺めることができ、その景色を楽しんでいるとあっという間に到着してしまいます。
ロープウェイを降りて少し歩くと、マリア像が見えてきます。
マリア像へたどり着くまでは長い階段を上っていくのですが、私が訪れたときは真夏だったので、汗だくになりながら灼熱の太陽の下を歩きました。
しかし、いざマリア像の真下に着くと、大きな像が作ってくれる日陰が涼しく、丘の頂上なので気持ち良い風も吹いてきて疲れた体を少し休ませることができます。
ずーっと奥のほうまで広がるサンティアゴの町を眺めることができる、最高のスポットです。
頂上付近には軽食や飲み物が売っているお店も多くありますので、チリ名物のサマードリンク「モテ・コン・ウエシジョ」を気持ちよい風に吹かれながら楽しむのもおすすめです!
Mercado Central(中央市場)
「Mercado Central」は、太平洋の海の幸がたくさん売られている大きな市場です。
駅からもアクセスしやすく、中にはシーフードレストランもたくさんあるので、特にお昼どきには多くの人で賑わっています。
市場の中を歩いていると、「うに、うに」と日本語で客引きをしてくる人も何人かいて、中央市場が観光客に人気のスポットであることがわかります。
日本人の私にとってウニは高級品で好きな人も多い印象ですが、夫(チリ人)に聞くと「チリのウニは生臭くて好きな人もあんまりいない」とのこと。
あくまでも夫の意見ですが・・・。
でも「うに、うに」と声をかけられるときっと飛びつく日本人観光客が多いのだろうなと想像できました。
お土産になりそうなグッズを売っているところもあるので、食べ物目当てでなくとも雰囲気を楽しみに行ってみるのがおすすめです!
Sky Contanera(スカイ・コスタネラ)
サンティアゴの中心部に南米一高い建物としてよく知られる「コスタネラセンター」があります。
一際目立つこの建物は64階建ての超高層ビルで、建物内はオフィスと大きなショッピングセンターになっています。
サンティアゴの街にはビルがたくさんありますが、高層ビルはあまりありません。
そのため、かなり遠くからでもこのコスタネラセンターを眺めることができます。
そして「Sky Costanera(スカイ・コスタネラ)」とはコスタネラセンターの中にある展望デッキのことで、360度広がるサンティアゴの街を眺望できます。
展望デッキに入るには15,000CLP(日本円で約2200円)かかりますが、行ってみる価値は十分にあります!
特に日が沈む直前にこの展望デッキに上がり、アンデス山脈に消えていく夕日をぜひ一度ご覧になってみて下さい。
Jardin Japoneses(ハルディン・ハポネセス)
「Jardin Japoneses」とは、直訳すると「日本庭園」です。
日本を感じられる場所がサンティアゴにある!と聞いて夫(チリ人)に連れてきてもらったのが、このJardin Japonesesでした。
その名の通り日本風にデザインされた公園で、1978年に作られたと言われています。
あまり大きな公園ではありませんが、ところどころに日本を思い出させる飾りや像が置いてあり、とても落ち着く雰囲気でした。
私が訪れたのは平日だったので人で賑わっているわけではありませんでしたが、それでもチリにある「日本庭園」に訪れる人がいること、椅子に座って休憩している人がいること、友人とのランチやおしゃべりを楽しんでいる人がいるということが、日本人の私にとってはとても嬉しく感じました。
先ほどご紹介したコスタネラセンターからそれほど離れていない距離にありますので、ぜひコスタネラセンターを訪れた際にはこの日本庭園まで足を伸ばしてみて下さい。
写真は外観の風景なのですが、実際中に踏み入れてみると、日本の伝統的な庭園の雰囲気を楽しむことができます。
Cajon del Maipo(カホン・デル・マイポ)
「カホン・デル・マイポ」とは、サンティアゴの中心部からは車で1時間~1時間半ほどかかるところにある渓谷です。
サンティアゴからそれほど離れていないのに、山々に囲まれた自然の中で都会の騒がしさを忘れてほっと安心することができる場所です。
観光客には人気のスポットのようでツアーもたくさんありますし、キャビンやホステルも多くあります。
サンティアゴの都会を満喫したあとは、カホン・デル・マイポにある自然に囲まれてのんびりと過ごすのも良いかもしれないですね。
私はツアーの予約はせず、夫の友人たちに連れて行ってもらったのですが、チリ人にとっても休暇を過ごすには最適の場所のようで、夫と友人たちは学生のころから夏休みなどの長い休みになるたびにこの渓谷にキャンプをしに来ていたそうです。
渓谷は、軽く5000メートルを超えているような山々に囲まれています。
そのため、自分がキャンプをしていたところが標高2000メートルあったことに気が付きませんでした。
私個人の感想では空気の薄さは感じませんでしたが、念のため高山病対策をしておくと安心かもしれません。
最後に
以上、私がおすすめするサンティアゴの観光スポットをご紹介しました。
サンティアゴの観光地は、どの場面を思い出してもやはりビルや住宅地が広がる都会の景色と、それを後ろから見守るアンデス山脈とが美しく調和する風景が一番に思い出されます。
少なくとも私は、今まで日本に住んでいて、ここまで高い山がすぐ後ろに見えている都市の風景を見たことがありませんでした。
日本も自然が多い国なので山のそばの都市はあるとは思いますが、アンデス山脈は高さが桁違いなので、迫力が全く違います。
日本で一番高い山である富士山は、その周りに高い山がないため、堂々と、そして高々として美しく見えますが、高さだけで言えばアンデス山脈の中で埋もれてしまうくらいの高さです。
都会の景色と自然の景色は別々のものと捉えられがちですが、サンティアゴではそれらが美しく調和する景色を間近で楽しむことができます。
観光スポットももちろんですが、この美しい景色を見るためにサンティアゴを訪れていただきたいと思います。

神奈川県在住。大学時代にアメリカ合衆国の人種差別について研究。それをきっかけに海外移住を夢見て大学卒業後にアメリカ留学、その後カナダ、ニュージーランドにてワーキングホリデーを経験。現在は海外で出会ったチリ人の夫と1歳の息子と暮らしています。Webデザインとスペイン語を子育てしながら少しずつ勉強中。数年以内にチリに移住することを目指しています。
興味のあるジャンル:海外留学/国際結婚/環境問題/語学学習(英語・スペイン語)/Webデザイン