ニュージーランドでメンズ保育士として働いていたWorld Map Japan代表のKAIです。
海外で保育士をしてみたいという日本人は近年増えてきているように感じるのですが、残念なことに、未だニュージーランドの保育士に関して日本語で閲覧できる情報はとても少ない状況です。
僕もニュージーランドで保育士の仕事に就くのには、日本語の情報がほとんどなくて苦労しました。
これからニュージーランドで保育士を目指す日本人の力に少しでもなれればという思いで、僕の知っている限りの情報、体験談、アドバイスをこの【ニュージーランド保育士ガイド】としてまとめました。
【ニュージーランド保育士ガイド】第2章は、ニュージーランドで保育士の資格が無くても働けるのか?についてです。
【ニュージーランド保育士ガイド】は完全保存版のコンプリートガイドで、第1章から第8章まであります。
第1章をまだ読んでない方はこちらからどうぞ。
「ニュージーランドで保育士の資格が無くても働けるのか?」
答えはYesです。
当初僕がニュージーランドに向かった時、僕はカナダの保育士免許を持っていたので免許の書き換えができないかと少し期待していたのですが、結果ニュージーランドの免許書き換えには最低でも4年制大学を卒業していることが条件とあり、僕は専門学校卒業で大学には行っていなかったので免許書き換えはできませんでした。
免許の書き換えについて詳しくは第1章で記載していますが、今回の記事は、僕みたいに専門学校、短大を出ていて4年制大学を卒業していない方、幼児教育の経験、資格がないが保育士になりたい方、向けです。
Contents
【保育士の不足】
ニュージーランドでは日本と同じように保育士の数が不足していて、法律上ニュージーランドの保育士免許を保持していなくても、雇用先の条件さえ揃えば保育士として働くことができます。
ニュージーランドでの保育士数の不足については色々と理由がありますが、現場の話でいうと、ニュージーランドは日本と違い有給制度がしっかりとしていて、年に1ヶ月ほど取れます。
そして頻繁に先生がバケーションに出てしまったり、風邪などで休みの時にその不足の枠を非常勤の先生で埋めなくてはなりません。
どの園もできるだけ多くの非常勤の先生をリストに補充しておきたいと思っています。
いつ常勤の先生が休みを取るかわからないので。
そもそも保育士免許を持った人が少ない上、保育士の免許を保持した人をエキストラとして探すのはとても大変です。
そこで無資格の人のチャンスです。
無資格でも非常勤として雇ってもらえるチャンスが多くあるので、そこで働きぶりを認められれば常勤の先生としても雇ってもらえることも可能です。
【無資格で働ける条件】
園が無資格の先生を雇うには条件があります。
それは、園内で資格を持った先生の割合が決まっていて、その割合を園が下回らない限り無資格の先生も雇うことができます。
例えば、1つのクラスに子供24人、先生4人、といった中では、その内の先生の1人だけは無資格でも大丈夫です。
【非常勤から雇ってもらうのが現実的】
さて、無資格でも保育園で働けるので、さっそくニュージーランドに降り立ち期待に胸を膨らませながら就活をするとします。
ただ現実は、いきなりフルタイムで常勤の先生として面接しただけで雇ってもらえるチャンスは非常に少ないです。
それはネイティブの人でも同じです。
理由としては、しっかりしている園ほど、まずはその人が本当にその園で働くに相応しい人物かどうか見極めたいからです。
これはとても理にかなっていて、いざ働き始めたけどその園の教育方針に合わなかったり、チームにうまくフィットできなかったり、やはり子供のことを1番に考えて園に合った先生を雇うのがもっとも合理的だからです。
なので、多くの人はまず非常勤(ニュージーランドではrelief teacher / reliever、カナダではsub teacherという。)から始めます。
非常勤として働きながら自分のパフォーマンスが認められ、ポジションに空きがでると常勤として働かないかとオファーが貰えます。
僕も最初は非常勤として色々な園を掛け持ちしていました。
働き始めてから2ヶ月ほどでそのうちの1つの園に好かれオファーをもらい常勤になりました。
これから働く場所が本当に自分に合っているか分かった上でフルタイムに移行する方が絶対に効率が良いと思うので、非常勤で給料をもらいながら経験を詰めるのはこちらにとっても都合が良いと思います。
【経験が重要視される】
僕がまず初めに非常勤でいくつもの園で採用されたのも、カナダでの教育経験があったからです。
いくら非常勤といっても子供と携わった経験が全くないようだと採用されるのは厳しいです。
ただそういった方でも、方法はあります。
まずはボランティアから初めて実践経験を得る方法です。
【ボランティアから初める】
海外では学歴ではなく経験が重要視されるので、仕事に就く前に多くの人がインターンシップやボランティアで経験をつみ、コネクションを作り就職につなげていきます。
僕もカナダで幼児教育の学校に入った当初、周りの皆と同じくボランティアからはじめ、後に最初の仕事を手に入れました。
ということで全く幼児教育に関した経験がない方、英語に自身がない方などもまずはボランティアから始めることをおすすめします。
ボランティアであれば多くのところが快く受け入れてくれると思うので、いくつか興味のある園にコンタクトを取ってみるといいでしょう。
【ニュージーランド保育士ガイド】記事一覧
【ニュージーランド保育士ガイド】③ボランティアの探し方、コンタクトの取り方
【ニュージーランド保育士ガイド】⑧現場でうまくやって行くために知っておいてほしい事

KAI(World Map Japan 代表、マーケティング担当、ライター)
在住国:現在エストニア在住、過去カナダに5年間在住
海外歴:7年
今までに訪れた国:32カ国
話す言語:英語、スペイン語、エストニア語(勉強中)
資格:英検1級、TOEIC940
ひとこと:世界各国の全ての情報がこのサイトで閲覧できるよう日々活動していますので、どうぞ宜しくお願いします!