Contents
テキサス州の特徴とは?
テキサス州の位置
(出典:https://unsplash.com/photos/eFjVvJ3raB8 )
State of Texas(テキサス州;通称TX)は、メキシコと国境を接するアラスカ州に次ぐ全米2番目に大きな州として知られています。
「カウボーイ」・「ステーキ」・「石油ブーム」などさまざまなイメージを持つテキサス州は、別名「Lone Star State(ローンスターステート)」とも呼ばれ、ひとつ星が輝く州旗に因んでいます。
州内の人口は約2,900万人、これは広大な州からは想像もできないほど人口密度が低く、そのうちの大部分は白人でアジア系人種はわずか数パーセント。
日本人も他州に比べると少ないというデータもあるほどです。
(参考:https://www.census.gov/popclock/ )
広大な州内は5つの気候帯に分類
テキサス州は日本の2倍ほどの面積を誇るため、気候区分も大まかに5つのエリアに分類されています。
北部は、Northern Plains(ノーザン・プレーンズ)と呼ばれ、夏は乾燥と日照りが続き、冬は雪の多い地域となっています。
特に、New Mexico(ニューメキシコ州)と接する地域は州内で最も積雪量が多く、冬の最低気温は0度まで下がることもしばしば。
またテキサス州西側のTrans-Pecos(トランス・ペコス)地域は、砂漠と山が広がる大自然の宝庫です。
雨の降りやすい夏を除きほぼ年中乾燥し、平地は風が強いことでも有名で風力発電が至るところで見られるのも特徴となっています。
州都Austin(オースティン)や観光客に人気の街San Antonio(サンアントニオ)は、Texas Hill Country(テキサス・ヒルカントリー)地域に属し、夏は蒸し暑く冬は寒いのが特徴。
雨は4月から5月にかけて最も多く、河川付近では洪水が発生することもしばしばです。
さらに州の東側のPiney Woods(パイニーウッズ)地域は湿地帯となり、州内でも降水量は高く曇りの日が続きます。
南部のSouth(サウス)地域は一年を通じ温暖な気候ですが、冬は寒波になる日もあります。
大企業が集結
(出典:https://unsplash.com/photos/9X3DmoEM64k )
最近では、他州からテキサス州へと移転する大企業が増えています。
特にカリフォルニア州から移転する企業が多く、米国トヨタ、TESLA(テスラ)、Jamba Juice(ジャンバジュース)の他、Apple(アップル)も第二の拠点をテキサス州へと移転しているのが現状です。
テキサス州は2010年以降、エネルギー産業、ハイテク産業が加速し、シェール資源開発も加速しています。
この背景には失業率が急上昇するアメリカにおいて、テキサス州の失業率は全米全体よりも低いこと、また企業の製造活動に必要な石油・天然ガスなどのエネルギー資源が豊富なことが理由にあげられます。
さらに、テキサス州では固定資産税は他州に比べて高いものの、State Income Tax(法人所得税)は0(ゼロ)、環境や安全面で厳しいカリフォルニア州と比べると規制も低いというメリットもあります(2021年8月現在)。
(参考:https://www.cnbc.com/2021/03/20/how-texas-attracts-big-businesses-billionaires-from-california.html )
テキサス州の名物グルメ
「Tex-Mex(テクスメクス料理)」とは
皆さんは、「Tex-Mex(テクスメクス料理)」というジャンルをご存知でしょうか?
伝統的なMexicans(メキシコ料理)に、アメリカ人にはお馴染みのモントレージャックやチェダー系といったチーズを掛け合わせた料理で、いわば「テキサス」と「メキシコ」を短くした造語となっています。
このテクスメクス料理は一般的にテキサス発祥のもので、古くからメキシコにはなかったものを指すことがほとんどです。
fajita(ファヒータ)、chili con carne(チリコンカン)、taco salad(タコサラダ)などがそれに当たり、一般的にいうメキシカン料理はこのテクスメクス料理を指すことが多いのだとか。
fajita(ファヒータ)
(出典:https://unsplash.com/photos/uxqqL1KpYLo )
Tortilla(トルティーヤ)は、一般的に小麦粉を練って作るフラワートルティーヤと、トウモロコシをすりつぶして作るコーントルティーヤ(メキシコが主流)の2種類があります。
テクスメクス料理の代名詞としても知られる「fajita(ファヒータ)」は、このフラワートルティーヤに、細切りした牛肉・玉ねぎ・ピーマンをよく炒めて仕上げには、トマト風味のサルサ、アボカドメインのワカモレ、サワークリームなどのソースと一緒に巻いたものを指します。
現地では、ソースまでたっぷりと野菜を使用したファヒータと一緒に味わうお酒と言えば、テキーラベースのMargarita(マルガリータ)。
グラスの縁に乗せられた粗塩と楽しむのがテクスメクス流となっています。
Texas BBQ(テキサス・バーベキュー)
アメリカ国内にはさまざまなスタイルのBBQ(バーベキュー)があり、中でもテキサス州は本場と言われています。
「Texas BBQ(テキサス・バーベキュー)」の特徴は「Low&Slow」で、薪火で低温・長時間調理することでお肉がジューシーで柔らかく仕上がること。
現地では、smoker BBQ grill(通称:スモーカー)と呼ばれる直接薪火を当てず、煙で燻すように調理する器具を使用するのが一般的です。
テキサスBBQで定番人気なのは、brisket(ブリスケット)と呼ばれる淡白な味わいの牛肩のバラ肉。
脂身が少ない分、肉汁あふれる美味しいブリスケットを焼き上げるのは経験と技術が必要です。
ブリスケットが美味しいレストランには、pit-master(ピットマスター)と呼ばれるBBQ専門職人までいるのだとか。
Pecan Pie(ピーカンパイ)
(出典:https://unsplash.com/photos/wnn9GuvXIZ4 )
テキサス州の州木はPecan(ピーカンまたはペカン)で、このピーカンの木から採れるナッツを使用したPecan Pie(ピーカンパイ)は現地でも有名です。
ピーカンナッツは渋みが少なく食べやすく、手で簡単に剥くことができるのも特徴の一つ。
また不飽和脂肪酸が豊富に含まれていることから悪玉コレステロールを抑え、バランスの取れたビタミンやミネラルも同時に摂取できるスーパーフードです。
このピーカンナッツを使用したピーカンパイは、州内ではたいていどこのレストランでもデザート、もしくはテイクアウト等で味わうことができます。
驚きなのはこのピーカンパイを自販機で購入できるほど、テキサス州の「ピーカンパイ愛」は止まりません!
テキサス州での生活
物価高
テキサス州の物価高は、全米でも低くなっています。
あるデータによれば、物価高のニューヨークを100として考えた場合、日本の東京は85.09なのに対し、州内で最も栄えた大都市Dallas(ダラス)は66.74とかなり低い数字。
テキサス州の州税は6.25%、都市によって多少の違いはありますが、ダラスでのSales Tax(消費税)は8.25%となっています。
テキサス州では食品・医療品などには消費税はかからず、テキサス州などいくつかの州では「Tax Free Weekend」という消費税が免除される期間が設けられています。
(2022年は8月5日~7日の3日間、https://comptroller.texas.gov/taxes/publications/98-490/ )
もちろん全ての商品が対象となるわけではなく、衣類の場合はアクセサリーや小物は対象外など多少のルールはあるようです。
さらに海外旅行者にとって朗報なのは、テキサス州では税金払い戻し制度があり、こちらも条件を満たせば後日返金となるので利用してみてはいかがでしょうか。(http://www.taxfreetexas.com/requirements.aspx )
(参考:https://www.numbeo.com/cost-of-living/rankings_current.jsp 、https://www.avalara.com/taxrates/en/state-rates/texas/cities/price.html )
Central Market(セントラル・マーケット)
(出典:https://unsplash.com/photos/pEu_jnyi2c4 )
テキサス州ならではのスーパーマーケットと言えば、「Central Market(セントラル・マーケット)」です。
店舗はテキサス州のみで10店舗ほどあり、高級志向の品物が手に入るスーパーとして人気があります。
他のスーパーと大きく異なる点は、野菜の陳列です。
新鮮さが売りの野菜は、そのほとんどが氷に埋まったまま売られており、大きさや種類も豊富なので料理好きな方にはぴったり。
また他のスーパーのようにパック詰めされたお魚やお肉はほとんどなく、店員さんに欲しいものとその数量(〇〇ポンド分など)を伝える必要があります。
アルコール類のコーナーには日本酒もあり、まさに高級志向のスーパーと言えるでしょう。
スタッフが丁寧に案内してくれ、フレンドリーに接してくれるのもセントラル・マーケットの特徴です。
