これから留学をしたいと思っている方の中で、行先をどこにしようか迷われている方は多いのではないでしょうか。
語学留学の場合は英語を学んだり、現地の生活を体験したりすることがメインなので、たくさんの英語圏の国や地域が候補に挙がり、自分にベストの場所を選ぶのは難しいですよね。
今回は、私がボストンで語学留学をした経験から、ボストン留学をおすすめする理由をご紹介します。
Contents
日本人が少ない
ボストンはアメリカでも教育レベルが高いことで有名な都市なので、大学留学のイメージが強いからか、語学留学でボストンを選ぶ方はあまり多くない印象があります。
私が通っていた語学学校では、全生徒の中で日本人は私以外に2人しかいませんでした。
ひとクラス20人程度の中に必ず5人以上は韓国人の生徒がいましたが、日本人の学生とは一緒のクラスになることも珍しかったです。
私の場合は、困ったことがあっても日本語を通じる人が周りにいなく、英語しか使えない環境で3ヶ月間生活したおかげで、英語力を伸ばすことができました。
また、日本人が少ないボストンで語学学校に通ったおかげで、日本語に頼ることなく積極的に友達作りをすることができました。
もちろん、留学先で日本人と関わることが悪いわけではありません。
留学中は慣れない言語ばかりを使う生活で、知らぬ間に脳が疲れてしまっています。
そのような中、母国語が通じる日本人学生と時々話をすることが、とてもリラックスできる時間になっていました。
日本人が少ないことが留学先のメリットとして考える方には、ボストン留学をおすすめします。
英語が比較的聞き取りやすい
同じ日本語でも地域によって話し方に差があるように、アメリカ英語も地域によって話し方や発音の仕方に違いがあります。
話すスピードは個人差がありますが、全体としてはボストンの英語は聞き取りやすいと言われています。
ボストンの人々が話す英語は、oの音が少し低く伸ばしたように聞こえたり、rの音がイギリス英語のように舌を巻かずに発音したりする特徴があります。
それでもかなり独特というわけではありません。
アメリカ南部の英語は日本人には聞き取りづらいと言われますが、それは母音を伸ばして発音したり、母音を繋げて発音したりする人が多く、かなり特徴的な話し方であるからです。
英語を母国語とする人々にとっては単なるアクセントの違いなのかもしれませんが、英語を外国語として学ぶ人々にとっては、アメリカ南部の英語はまるで違う言語のように聞こえてしまいます。
日本人が聞き慣れている英語と言えば、ニュースや映画、ドラマなどの英語かと思いますが、ボストンの英語はそれらのいわゆる一般的な英語とあまり変わりはありません。
(物語によっては特徴的なアクセントで英語を話す映画などもありますが・・。)
語学留学を検討している方で、比較的きれいなアメリカ英語を学びたい!と思っている方には、ボストンがおすすめです。
とはいえ、どの地域の人々も自らのアクセントに誇りをもっているのがアメリカ人らしく素敵なところですので、どこの地域の英語を学んでも誇りに思えることは間違いないでしょう。
学生街であり落ち着いた雰囲気で勉強に集中できる
ボストンの有名な大学は、街の中心地に集まっているため、ボストンの街中は学生で溢れています。
公立図書館に行けば本を広げて勉強をしている学生をたくさん見かけますし、街の中心部を流れるチャールズ川の近くでは、ランニングやトレーニングをしている学生をよくかけます。
ボストンはまるで街全体が大きい大学のキャンパスのようで、街にいるだけで学生たちの仲間入りしたような気分にさせてくれる街です。
私がボストンで過ごしたのは語学留学の3ヶ月間と短い期間でしたが、自分の英語力を高めることができたのは、ボストン自体が英語学習に集中できる環境であるからだと思います。
しかし、落ち着いたボストンの雰囲気をマイナスに捉える人もいるようで、同じ語学学校の友人の中には「ボストンはつまらないから」と、ニューヨークやカリフォルニア州の語学学校に転入してしまう人も何人かいました。
もちろん人それぞれ合う合わないがあるかと思いますが、歴史ある街並みの中で、現地の学生たちに混ざったような気持ちで勉強に集中したい方にはおすすめの街です。
有名な観光都市に簡単にアクセスできる
せっかく海外に留学しているのなら、他の都市にも観光で訪れたくなってしまいますよね。
ボストン周辺には週末などの短い期間で行くことのできる有名観光都市がたくさんあります!
ニューヨーク
アメリカ最大の都市ニューヨークに一度は行ってみたい!と思っている方も多いはずです。
日本からニューヨークへ行くとなると、時差の関係と長時間の飛行機移動の関係で、行くだけでもかなり時間を取られてしまいますが、ボストンからは飛行機で1時間半という近さです。
バスでも5時間から6時間あれば到着しますので、交通費を抑えたい方にはおすすめです。
ニューヨークの見どころと言えば、自由の女神、エンパイア・ステート・ビル、セントラルパークなどがありますが、ボストンと同じく、観光スポットは比較的小さい範囲に集まっています。
短い滞在でもニューヨークの雰囲気を楽しめると思いますが、お時間が取れる方はミュージカルやショッピングを楽しんでみるのもおすすめです。
ワシントンD.C.
アメリカの政治の中心地ともいえるワシントンD.C.は、ボストンから飛行機で約2時間の距離にあります。
バスやアムトラック(全米を走る旅客鉄道)でも、飛行機と比べると安い値段で行くことができます。
私がワシントンD.Cを訪れた際は、予約していた飛行機が当日搭乗直前にキャンセルになってしまったことがありましたが、急遽その日の夜出発のアムトラックを予約し、8時間かけてワシントンD.C.に行った思い出があります。
有名な見どころはホワイトハウス、国会議事堂、リンカーン記念堂などがあります。
中心部に位置するワシントン記念塔の周辺には、国立美術館や航空宇宙博物館などのミュージアムが集まっているので、お好きな方は少し長めに滞在しても無限に楽しめるかと思います。
ワシントン記念塔周辺の広大な景色は、歴史ある建物が集まるボストンとも、新しいカルチャーが密集しているニューヨークとも全く違うので、行ってみる価値は十分にあります。
ナイアガラの滝
ナイアガラの滝は、アメリカとカナダの国境にまたがっている巨大な滝で、世界三大瀑布のひとつです。
カナダの観光地としての印象が強いかもしれませんが、アメリカ側からでも滝の迫力を十分に味わうことができます。
滝つぼに大接近するクルーズや、カッパを着ても濡れてしまうほどの距離を歩くことのできるツアーなど、巨大な滝を迫力満点で楽しめるポイントが盛りだくさんです。
ボストンからは、まずボストン・ローガン空港からバッファロー・ナイアガラ空港まで1時間半、空港からナイアガラの滝までタクシーやシャトルバスを使って1時間ほどで行くことができます。
自然のパワーでリフレッシュするために、ぜひ訪れてみて下さい。
最後に
今回は私がボストンで語学留学をした経験からボストン留学をおすすめする理由をご紹介しました。
勉強に集中できる環境でありながら、自然やアートに関連するスポットや有名観光都市などにも比較的簡単に訪れることのできるボストンは、本当におすすめです。
この記事が、留学先で迷われている方にとって有意義な情報となれば嬉しいです。

神奈川県在住。大学時代にアメリカ合衆国の人種差別について研究。それをきっかけに海外移住を夢見て大学卒業後にアメリカ留学、その後カナダ、ニュージーランドにてワーキングホリデーを経験。現在は海外で出会ったチリ人の夫と1歳の息子と暮らしています。Webデザインとスペイン語を子育てしながら少しずつ勉強中。数年以内にチリに移住することを目指しています。
興味のあるジャンル:海外留学/国際結婚/環境問題/語学学習(英語・スペイン語)/Webデザイン