アメリカ合衆国の東海岸沿いに位置する人気都市、ボストン。
日本からはアメリカ西海岸の都市に比べて距離があるので、あまり馴染みのない方も多いかもしれません。
ボストンの中心部は、歩くのが好きな方であれば交通機関をそれほど使わなくても歩いて回れるくらいの大きさですが、選びきれないほどたくさんの見どころに溢れています!
今回はその中でも特に私がおすすめしたい観光名所をご紹介します。
Contents
ボストン・コモン(Boston Common)
ボストンの中心地に大きく広がる緑の敷地は、ボストン・コモンというアメリカ最古の都市公園で、1634年に創立されました。
都市の中心部にこれだけ緑が広がっている場所があるのも珍しいかと思います。
園内では散歩している人、ベンチに座って休んでいる人、芝生で寝転んでいる人、ランニングをしている人などがいて、ボストンに住む人々の憩いの場としてボストン・コモンが大きな役割を果たしていることがわかります。
私はこのボストン・コモンが大好きで、毎日のように訪れ、友人とピクニックをしたり、ただ歩きながら話をしたりして時間を過ごしました。
特に週末は出店があったり、楽器を弾いて歌を歌っている人がいたりと、平日と比べてさらに賑やかになります。
ちなみに、ボストンにはフリーダムトレイルというアメリカ建国当時から残る建物や史跡などを巡るルートがあり、このルートを歩いてボストンを回るのが有名ですが、ボストン・コモンはこのフリーダムトレイルの始まりの場所となっています。
園内にある観光案内所が起点となっているので、この案内所付近では地図を広げている観光客も多く見られます。
ボストン美術館(The Museum of Fine Arts)
1876年に開館された、とても歴史のある美術館です。
規模が大きく、世界中の名画が集められていることから、アメリカ全土でも有名な美術館です。
まず圧倒されるのは2万点以上の7世紀から20世紀後半までのヨーロッパ美術の作品。
そして18世紀~20世紀の南北アメリカ美術作も数多く並び、紀元前6500年から西暦600年代までの古代ギリシア、ローマ、アジアからの出土品も数多く展示されています。
日本の美術作品も多く展示されていて、日本美術を所蔵する海外の美術館の中では、このボストン美術館が最大級だといわれています。
美術館は5つのフロアに分かれていて、1日ではすべて見られないほど広いので、最低でも3時間は必要です。
それでもかなり絞って見て回らなければ、時間があっという間に過ぎてしまいます。
館内にはボストン美術館オリジナルのグッズが買えるショップや、レストランやカフェもありますので、お時間がある方は丸一日をこのボストン美術館の観光のために使っていただいたら十分満喫できるかと思います。
フェンウェイ・パーク(Fenway Park)
ボストンにはバスケットボール、アイスホッケー、アメリカンフットボールなど、有名なスポーツチームはたくさんありますが、特に野球チーム、ボストン・レッドソックスは日本でも知っている方が多いのではないでしょうか。
ボストンのフェンウェイ地区にある野球場、フェンウェイ・パークは1912年に建設されてから現在まで、ボストン・レッドソックスの本拠地球場として多くの人々を魅了しています。
建設当時から何度か修繕工事が行われているものの、歴史あるフェンウェイ・パークのもつ雰囲気は独特で、ボストンにレッドソックスファンが多いのはこの球場を愛するファンが多いことも理由のひとつです。
球場全体に使われている緑と、外壁のレンガの赤がレトロな雰囲気を醸し出していて、ボストンの歴史ある建物にもとてもマッチしています。
もちろんボストンを訪れた際には、記念として一度このフェンウェイ・パークで試合を観戦することをおすすめします。
野球にあまり興味がないという方も、一度球場付近に訪れてみて下さい。
フェンウェイ・パークの周辺にはボストン・レッドソックスのグッズを取り扱っているショップが多くありますし、レッドソックスのユニフォームを着たファンの方々の姿も多く見られます。
その活気を感じるためにも、フェンウェイ・パーク周辺を訪れてみるのがおすすめです。
ニューベリー・ストリート(Newbury St.)
ボストンでのショッピングと言えば、ニューベリー・ストリートは欠かせません。
東は地下鉄グリーンラインのArlington駅から、西は同じくグリーンラインのHynes Convention Center駅まで伸びる、ボストンで有名なファッション・ストリートです。
H&MやZaraなどのファストファッションブランドや、老若男女に人気のNorth FaceやPatagoniaなどの定番ブランドなど、日本でも人気のブランドがたくさん並んでいます。
東側(Arlington駅方面)にはTiffanyやBurberryなどのハイブランドのお店が並んでいて、幅広い年代の方が気軽にショッピングを楽しめるストリートになっています。
レストランも多く並び、天気が良い日にはテラス席で食事を楽しむ方々が多く見られます。
このニューベリー・ストリートは通りの両側にお店が並んでいるので、行きで片側を見て歩き、帰りにもう片側を見て歩く方法がおすすめの楽しみ方です。
そして通りの中間くらいに位置するアイスクリーム屋さん、ベン&ジェリーズ(Ben & Jerry’s)に立ち寄って体を休めるのもおすすめです。
ベン&ジェリーズは合成着色料や甘味料を使用せず、安心安全の天然素材を使ったアイスクリーム屋さんで、選びきれないほどたくさんのフレーバーが並んでいます。
私はベン&ジェリーズのアイスクリーム屋さんが大好きで、何度も通っていろんな味を試しました。
アイスクリームが大好きなボストニアンになった気持ちで、ベン&ジェリーズのアイスクリームをぜひ食べていただきたいです。
ハーバード大学
ボストンと言えば、世界的に有名な大学が集まっている都市として有名です。
中でも特にハーバード大学はアメリカで最高峰、そして最古の大学であることで知られています。
校舎内への立ち入りはできませんが、キャンパス内の散策であれば誰でも自由にすることができます。
1636年に創立して以来、約380年に渡って多くの卒業生を輩出してきたこのハーバード大学。
緑あふれるキャンパス内を、学生になった気持ちで歩いてみましょう。
地下鉄レッドラインのHarvard駅のすぐそばにあるCOOPという学生生協は、ハーバード大学のオリジナルグッズを数多く取り扱っているので、おみやげ探しにも最適な場所です。
Tシャツやトレーナーなどの定番グッズだけでなく、水筒、ボールペン、スマホケースなど、種類豊富なハーバード大学グッズを取り扱っています。
ボストン公共図書館(Boston Public Library)
ボストン公共図書館は、先ほどご紹介したニューベリー・ストリートの中間あたり、地下鉄グリーンラインのCopley駅そばにあります。
広場に面していて、比較的大きな建物で存在感もあるため、私の通っていた語学学校のアクティビティではよく集合場所として使われていました。
外からは中が見えず想像もできませんが、中に入ってみるとその美しさに魅了されます。
最初に訪れたときは、どこかで語学学校の宿題をしようと、たまたま入り込んだのですが、天井が高い空間に緑のランプと机が並んでいる、絵に描いたような空間に圧倒されたことを覚えています。
また、噴水がある中庭もとても美しく、まるで映画の世界に入り込んだかのような気分になります。
平日の昼間であれば比較的人も少ないので、観光途中に立ち寄ってみてください。
最後に
今回は、私がボストンに滞在していた経験から、観光名所を厳選してご紹介しました。
歴史、自然、スポーツ、美術など、色々な側面からボストンを満喫していただきたいです。

神奈川県在住。大学時代にアメリカ合衆国の人種差別について研究。それをきっかけに海外移住を夢見て大学卒業後にアメリカ留学、その後カナダ、ニュージーランドにてワーキングホリデーを経験。現在は海外で出会ったチリ人の夫と1歳の息子と暮らしています。Webデザインとスペイン語を子育てしながら少しずつ勉強中。数年以内にチリに移住することを目指しています。
興味のあるジャンル:海外留学/国際結婚/環境問題/語学学習(英語・スペイン語)/Webデザイン