語学留学を検討する際に滞在先として、自分で部屋を借りる、学校の寮に入る、ホームステイするなどの選択肢があります。
私の場合は短期の語学留学だったので、少しでも多く英語に触れあうチャンスが欲しいと思いホームステイを選択しました。
この記事では、実際に自分で経験をしてみて感じたホームステイならではのメリット、デメリットや体験談をご紹介します。
ホストファミリーの印象
私がお世話になったのは1歳のお子さんがいるご夫婦で、まだ二十代の若いホストマザーでした。
フレンドリーで優しく見守ってくれる感じでした。
ホストファザーはカフェのオーナーさんだったので朝は早く、午後3時頃には帰宅という感じでした。
ホストファザーは明るくて大きいハワイらしい感じの人で、カフェの同僚を家に招いて飲み会も度々開催したりなどとてもフレンドリーでした。
もう一人、同居はしていませんでしたがホストファザーのお父さんがお家の管理をしてくれていて会う機会が多かったです。
排水溝が詰まるなどの家の中のトラブル対応をしてくれる、いつもニコニコしている可愛いおじさんでした。
また、私がステイした家は3階建てになっていて、各階に出入り口がついていました。
1階がホストファミリーの居住スペース、2階がホームステイ用スペース、3階はホストマザーの兄弟がカップルで住んでいるという感じでした。
そのため、ホストマザー、ホストファザーだけでなく3階に住むホストマザーの兄弟カップルも食事に誘ってくれたりと交流がありました。
お部屋
実際に現地に行くまで情報はなかったのですが、実は他の日本人留学生も同じお宅にステイしており、私を含め3人の日本人女性で1フロアを使用していました。
リビングとキッチン、バスルームが共用で、部屋は各自用意されていました。
家具は、各自の部屋にクローゼット、ベッド、机と椅子が用意されていて、私の部屋には窓がなかったのでエアコンも付けてくれました。
リビングにはダイニングテーブル1台と、ソファが2台。
家電は洗濯機、乾燥機、電子レンジに炊飯器と大きなテレビが1台用意されていてルームメイト3人ですべて共有という感じでした。
必要なものはほとんど揃っていたので、そういった面では不便は全くありませんでした。
しかし、生活が始まってすぐに害虫問題が発生。
ステイ先の家は山の斜面に建っていたのでアリやゴキブリ、トカゲ、ネズミなどなど滞在していた3カ月の間はありとあらゆる害虫に悩まされました。
小さな虫に関しては自分たちで防虫スプレーを購入したりして対応しましたが、ネズミなど大きなものに関してはホストファミリーが対処してくれました。
自然豊かなハワイでの暮らしに憧れていましたが、なかなか現実は厳しかったです。
毎日の食事
食事はカフェのオーナーでもあるホストファザーが主に作ってくれました。
韓国系の方だったのでキムチや韓国のりなど、親しみのある料理が食べられて安心しました。
時にはお庭でバーベキューをしたり、ハワイの伝統料理のラウラウを作ってくれたりとバラエティに富んだメニューを楽しむことができました。
時々、ファストフードを買ってきただけの時や、連日カレーのような時もありましたが、スナックやごはん、卵などの食材も購入してくれたので物足りない時は自分たちで何か作って食べたりなどしていました。
ファミリー・ルール
ホームステイ生活が始まる前は、門限や掃除に関してなど厳しいルールがあるのかな、と想像していましたが、実際初めてみると全く逆でした。
もちろん家庭によって異なりますが、私のステイ先では食事が不要な場合は事前に連絡すること、バスマットは2週間に一回洗う事などのルールのみで、門限もなく友人を家に呼ぶのもOKと、かなり緩いルールでした。
メリット
ホームステイにしてよかったと感じたのは、生活に関するサポートが手厚い点でした。
語学学校の登校初日は学校までホストマザーが送ってくれましたし、体調を崩したときに病院へ連れて行ってくれて、手続きなどをしてくれたのはとても心強かったです。
本当にその名の通り、家族のようにいざという時に助けてくれる存在がいることは大きいと思いました。
しかし、私の場合、とてもいいホストファミリーに当たったので上記のようなサポートをしてもらえましたが、そうでもないファミリーだとほったらかしにされるというような話も聞きました。
そしてもう一つのメリットは、素敵なルームメイトができる点です。
これは運にもよりますが、私はルームメイトに恵まれて一緒に3カ月を過ごした日本人の女の子2人は出身地も年齢も違いますが、かけがえのない姉妹のような関係を築く事ができました。
デメリット
ホームステイの家族や家を決める際に希望できる条件が少ない点はデメリットだと感じました。
エージェントによる事前のアンケートではペットがNGかどうか、喫煙するかなどのシンプルな項目だけでした。
学校からの距離等も指定できなかったため、実際にステイ先の家と学校とはバスで1時間ほどかけて通う必要があり、授業が午前中だったりするとかなり早く家を出ないといけなかったので大変でした。
ハワイでは日本のように時間通りにバスが来るとは限らないので、例え自分は時間通りに行動していても遅刻してしまう事もありました。
コスト
ホームステイの費用は、週300ドルだったので1泊約5000円程度でした。
朝晩の食費も含んでいるのでホテルで宿泊するよりは安く、自分で部屋を借りるよりは高いという感じでした。
宿泊費以外にも学校や留学エージェントに手配料を支払う必要があり、学校に通うためのバスの定期券などもろもろの費用はそのほかにもかかりましたが、家具や家財を自分でそろえなくても用意されていることや、朝晩の食事が用意してもらえるのはかなりありがたかったです。
お菓子や飲み物、果物も、ホストファミリーに依頼しておけば購入してきてくれましたし、物価の高いハワイでは自分でいろいろと買いそろえるよりは安く済んだのではないかなと思います。
これはエージェント等にもよるかもしれませんが、空港への送迎をつけただけで150ドル近くかかったので、これはUber等を使用すれば抑えられたかなと思いました。(行きは不安だったら帰りだけでも◎)
ホームステイ経験をおすすめする理由
3カ月のステイが終わり、最終日の前日にはお別れパーティーという事でレストランで食事をしました。
ホストマザーは紙袋いっぱいにお菓子や貝殻のアクセサリーなどの贈り物と手紙をくれました。
私の場合は3カ月という短い期間だったので特に問題なく過ごせましたが、人間同士ですので長期間の関係になると色々な問題も出てきますし、自分だけで暮らした方が気楽というのもあると思います。
私個人の感想としては、ハワイ留学をするなら一度はホームステイを経験することをおすすめします。
なぜならこんな経験はなかなかできないからです。
ハワイは色んな文化の入り混じった場所で、各家庭によって日系だったり、韓国系だったり、中国系だったり、フィリピン系だったり違いますが、ハワイという場所で生きている人たちの暮らしを目の前で見ることができたのは貴重な経験でした。
正直、自分で部屋を借りて語学学校に通っていたら日本人としか関われなかったと思います。
それくらい語学学校には日本人が多かったですし、街に出ても日本人だらけだったからです。
ハワイは良くも悪くも日本人が多い場所です。
語学、多様な文化を学ぶ一つの手段としてホームステイに挑戦してみてはいかがでしょうか?

アラサーの元OL。
数年前、夢だったハワイへの語学留学を叶え、現在はハワイ在住中。
自身や家族、友人の経験をもとにハワイの観光、グルメ情報を中心に記事を作成しています。