日本人にも人気の留学先「カナダ」。
ただやっぱり海外に行くのは勇気がいるもの。
「現地でうまくやっていけるのか?」
「本当に英語が上達するのか?」
「カナダ人ってどんな人なのか?」
特に海外留学が初めてな人ほど色々な不安感があるのは至極当然のこと。
ただ、やはり現地の人たちがどんな人たちなのか事前に知っておく事ってとても大事だと思います。
カナダ人がどんな人たちなのか予め知っておくことで、実際に現地に降り立った時にコミュニケーションがスムーズに進められたり、カナダ人の友達ができたり、また逆にカナダ人について知っておくことで生活の中での不必要なトラブルなどを避けられたりします。
ということで今回の記事では、カナダに5年間生活していた僕が『カナダ人の人柄』について僕なりに分かりやすく紹介していきます!
Contents
どんな文化も受け入れるオープンマインドなカナダ人
年間約30万人もの人々がカナダに移ってきて、人口の約21%が移民であるカナダは、世界でトップ5に入る移民大国です。
カナダの街を歩くとすぐに分かりますが、道端を歩く人々は白人だけではなく、黒人、アジア人、インド系の人々、南アメリカ系の人々、本当に様々な人種の人で混ざり合っていて、カナダのとあるエリアによっては道を歩いていても見かけるのはアジア人のみ!といった地区もあったりします。
そんな多国籍国家のカナダで育つカナダ人たちは、自分の両親がそれぞれ違う国の出身であることも普通で、学校に行っても様々な国籍、人種で混ざり合った生徒たちの中で育っていくので、本当に差別と言う概念があまり無く、とてもオープンマインドな思考です。
日本に興味を持つカナダ人も多い
カナダ人はどんな国の人にも文化にもオープンと言いましたが、特に、日本に強い興味を持っている人も多いです。
カナダでは日本食もとても人気で、ラーメン、寿司、天丼など数多くの日本食レストランがあり、また日本のアニメも人気があります。
2016年に公開され日本で大ヒットした映画「君の名は。」も、日本より少し遅れてですが、バンクーバーの映画館で放映されていたほどです!
そういった日本食や日本のアニメがきっかけとなって日本語を学び始める人も多く、バンクーバーやトロントの都市部では日本語を学ぶカナダ人たちも多くいます。
カナダには、たくさんの日本に興味を持つきっかけが溢れているので、そういった意味でも日本人というだけで興味を持ってくれて、カナダ人と友達になれるシチュエーションも多々あります!
おしゃべりなカナダ人 〜スモールトーク〜
日本は特にアメリカ文化の影響が強く、「アメリカ人はよく喋る」と思う人がいますが、カナダ人もまさしくそうです。
カナダ人も皆よくしゃべります。
日本人はよくシャイだと言われますが、もし日本人をシャイとすると、カナダ人は正反対でフレンドリー、とても社交的です。
北米には「スモールトーク(Small Talk)」という文化があります。
スモールトークとは、簡単に言えば日常の些細なことを話す事です。
例えば、その日の天気だったり、目の前で起こっている何かであったり、週末の予定や、その日のランチやディナーのことだったり、本当に日常の些細なことです。
日本で言うなら、「近所同士の世間話」みたいなところでしょうか。
このスモールトークは、友達や仕事場の人、またスーパーに並んでいる知らない人やバスで隣に座った人など、とにかく誰とでも始まります。
日本人は知らない相手に対し、挨拶以上の会話をすることを好みませんが、カナダ人は挨拶の後に「今日は天気がいいね!」とか、「今日の気分はどう?」とかスモールトークをするのが一つの社会人の社交スキルみたいな感じであります。
おしゃべりなカナダ人は、このスモールトークから長ーい雑談に発展させることもしばしば。
昔僕が電車で隣になった女性の方と些細なことで会話が始まり、気づいたら20分ほども会話が続いてしまいました。
おしゃべりなカナダ人の性格は決してネガティブなものではなく、彼らのフレンドリーな性格ゆえのものです。
適当な性格もカナダ人の良いところ
日本の人は基本的に几帳面できっちり物事をこなす性格なので、海外に出ると外国人の適当なサービスなどが目につくことがあると思いますが、カナダ人もそのような一面があります。
例えば、カフェやレストランのトイレが汚かったり、ハンバーガーやフライドポテトを手で食べた後に手を洗わなかったり、料理するのがめんどくさく冷凍食品のみでディナーを済ませたり、などなど。
ここで1つ、僕がカナダ人の適当な性格に驚いた経験談を紹介したいと思います。
以前部屋のヒーターの調子が悪かったのでアパートのオーナーに修理をお願いしました。
すると、数日後に修理人の男性が来たのですが、その人はそれまでどこかかなり汚いところで修理をしていたのか、かなり泥まみれの制服に泥まみれのブーツでやってきました。
カナダでは日本と同じように玄関で靴を脱ぐ習慣がある家庭が多いのですが、その男性は、その泥まみれのブーツで僕の部屋に入って来て「見て欲しいヒーターはどこだ?」と一言。
僕が「ベッドの下にあるんだけど。」と伝えると、ベッドを動かす素振りも、ブーツを脱ぐ素振りもなく、僕の清潔なベッドに泥まみれのブーツで乗っかり、ベッド裏のヒーターを覗き色々チェックを始めました。
その時に、「ああ、人の家のカーペットやベッドは気にしないのか。」とカナダ人の適当な性格を改めて実感しました。
もちろん僕のベッドシーツは泥がついたので、その後修理が終わった後に洗濯をしました。
テキストやメール、電話はできるだけ短く要件のみを伝える
留学で現地に住むようになると必ずどこかの場面で、英語でメールや電話をしなくてはいけないようなシチュエーションが出てくると思います。
その際に知っておいて欲しいことが、日本とカナダのメール、電話での受け答えの習慣は全然違うということ!
日本だと電話やメールでの受け答えはとても丁寧ですよね?
特にカスタマーサービスなどは素晴らしく丁寧です。
実際に聞きたいことは一文で終わるのに長々した挨拶が最初と最後に入ったり。
ただカナダでは、対面以外でのテキストやメール、電話で要件などを聞くときなどは「要件はできるだけ手短に話す」というのが主流です。
なので、電話口でも丁寧な対応に慣れている日本人からすると、カナダ人の電話対応などは少しサバサバしていて冷たいように感じますが、実際に対面で会うとフレンドリーな人が多いですし、口数も増えます。
友達や同僚などとテキストで連絡を取る時も、カナダ人は要件だけを手短にテキストするので、絵文字などを使う人は非常に少ないように思えます。
友達としてかなり親しくなると絵文字などを使う人もいますが、そうではない限り、できる限り絵文字などをいちいち探す時間などは取らず、必要最低限のことだけを伝えるというのがカナダ人のテキストスタイルです。
相手の気持ちも考えながらはっきり物事は言う
カナダ人は物事をはっきりと言います。
よく「日本人はシャイで思っている事を言わない」と言われることがありますが、カナダ人はその反対に近いかと思います。
もちろん社会人となると言っていい事と、言ってはいけないことの区別をし、相手を尊重するという気持ちは万国共通なのでカナダ人も同様ですが、カナダ人は自分の意見をはっきりと言います。
例えば、相手が年上であろうと、上司であろうと、自分のボスであろうと、自分の意見はきちんと伝えますし、「No」は「No」とはっきり言って、嫌なことは嫌だとはっきり自分の意見を伝えます。
最後に
以上、僕なりに「カナダ人の人柄」についてまとめてみました。
記事の初めの方でも少し触れた通り、カナダは多国籍国家で色々な人種の人がいるので、必ずしも上記のカナダ人の典型的な人柄が誰にも当てはまるとは限りません。
例えば、中国人はもっと強く自分の言いたいことをガンガン発言してきますし、インド人などはもっと適当な性格であったり、人それぞれバックグラウンドが違うとその人の人柄というのも違ってきますので、「色な人がいるんだな〜。」とフレキシブルに対応していくことが現地で生活していくのに大切な事かと僕は思います。
この記事が少しでもこれからカナダで生活する方の参考になってくれれな光栄です。

KAI(World Map Japan 代表、マーケティング担当、ライター)
在住国:現在エストニア在住、過去カナダに5年間在住
海外歴:7年
今までに訪れた国:32カ国
話す言語:英語、スペイン語、エストニア語(勉強中)
資格:英検1級、TOEIC940
ひとこと:世界各国の全ての情報がこのサイトで閲覧できるよう日々活動していますので、どうぞ宜しくお願いします!