留学に行くと聞くとそれだけで英語力が短期間でグッと伸びて、留学から帰ってくる頃には英語がペラペラになっていると思う人が多いと思います。
僕も昔はそうでした。
1ヶ月留学に行けば英語なんて勝手に身につくものだと思っていた1人です。
ただ現実は全く違います。
実際に留学に行って英語がペラペラになる日本人はとても少ないです。
今回の記事では、カナダを語学留学先として、なぜ日本人の英語が上達しないかについて紹介していきます。
これは他の日本人に人気の留学先でも当てはまることだと思うので、ぜひこれから留学に行くことを考えている人には、ぜひ留学に行く前に必ず読んで欲しい記事です!
【英語がほとんど上達しなかった日本人留学生のケース】
まずは僕の知っている人の中で、せっかく海外留学に行ったのに英語力が全く上がらなかった人たちの例を上げたいと思います。
Hちゃん
Hちゃんはカナダのバンクーバーに2ヶ月英語留学に来ました。
彼女の当時の英語力はほとんどゼロ。
語学学校では1番下のクラスから始まり、2ヶ月後には1つ上のクラスに上がったのみ。
日常生活ではカナダ留学が終わった2ヶ月も、来たときと変わらず英語で話されると何を言われているか一言もわからないレベル。
カナダでの2ヶ月の留学がきっかけで、彼女は次にロサンゼルスに1年間留学に行きました。
1年の留学の後、彼女の達した英語力はと言うと、ようやくバスの運転手に道を聞いてどこに行けば良いのか理解できたレベルです。
Aくん
彼は最初の3ヶ月、バンクーバーの語学学校に通った後、ワーホリのビザを取りバンクーバーのとあるラーメン屋で働き始めます。
計1年半年カナダに住んでいた彼の英語力はというと、ホームステイファミリーの話すことが2割り程度理解でき、スピーキングは3単語つなげるのが精一杯。
この他多くの日本人がカナダに留学に来ても、ほとんど来た当初の英語力のままネイティブと会話を成立させるレベルには至らず帰国していきます。
【日本人と過ごす時間が長い】
カナダ留学で英語が上達しない日本人の1番大きな共通点は、他の日本人留学生と過ごす時間の長さです。
日本人留学生に人気なカナダの都市、バンクーバー、トロントは日本人が多く集まり、また在日の日本人もとても多いです。
海外と行っても外を散歩していて日本語が聞こえてくることも日常茶飯事です。
日本人の多く住む街なので日本人コミュニティーも多くあります。
日本人の友だちが一人増えると、そこから友達の輪が広がっていき気づけば自分もどこかの日本人コミュニティーに所属しているものです。
例えば仕事場であったり、語学学校内であったり。
これが必ずしもデメリットというわけではありません。
誰も知らない異国の地で短期間でも暮らしていくというのは簡単なことではありません。
ましてや私達日本人はアメリカ人などと違って、日本から一歩出たら日本語が通じる国などありません。
そんな右も左も言語も分からない異国の地で日本人の友達ができるというのは安心でき暖かいものです。
留学に行くと必ず色々な問題にぶつかります。
そんな中、悩みや辛さを母国語の日本語でシェアできる友達がいるのはとても大事なことです。
さてここでデメリットになりますが、日本語で過ごす時間が長ければ長いほど英語の上達からは遠ざかっていきます。
海外で生活していても学校では日本人とばかり話していて、アルバイトや仕事でも日本語環境で、家に帰ってシェアメイトも全員日本人で、となると、結局海外に留学していても日本にいるのと変わらないんです。
確かにスーパーでの支払いであったり、道を聞かれたり、英語を使わなくてはいけない場面は海外に住んでいるのでもちろんありますが、そのたった一日数分の些細な会話だけでは英語は上達しません。
最悪英語が通じなかったらボディラングエイジだけでも何とかなってしまいます。
確かに初めての留学というのはどうしても外国人と英語で話すことに抵抗感があり、日本人とばかり行動してしまいがち。
留学が終わって気づけば日本人の友達しかいなかった人も多くいます。
日本人の多く住む都市に限った話になりますが、留学したからといって日本人としか交流できていないと、魔法のように勝手に英語が上達するということはないのです。
【英語に触れる時間の短さ】
上記で話した日本人と過ごす時間の長さに関連しているのですが、このポイントでは英語に触れる時間に焦点を当てていきます。
英語の上達に1番大事なことは
「英語にどれだけの時間触れたか」
です。
これは日本に居ても海外に居ても同じで、1日24時間の内どれだけの時間を英語に触れられているか。
留学に行く大きなメリットとは、日常生活で英語環境に身を置くことができる点です。
ただし、このメリットを最大限に活用できていない日本人がカナダに留学に来る人には多いです。
例えば、朝起きて語学学校に行くまでに聞く音楽は全て日本語、学校の授業で取るメモは全て日本語、休み時間、放課後に話す相手は全て日本語、家に帰ってから寝るまでに見るドラマ、読む本は全て日本語、などとなるとどうでしょうか?
語学学校で受けている授業以外は全て日本語で生活しているのと変わらないですよね?
8割型日本語のみで生活していると言えるでしょう。
この例は少し大げさに聞こえるかも知れませんが、これが日本人留学生に共通する英語が上達しない理由の1つです。
もちろん皆が全て、聞く音楽を英語にしなきゃいけない、見るドラマ、映画を日本語にしなきゃいけない、遊ぶ友達は外国人でなければいけないと言っているわけではありません。
ただ、僕が言いたいのは、もしも本当に英語が上達したいのであれば、何かを妥協してその国の文化、言語に浸らなくてはいけないということです。
僕はカナダに初め渡航してから、できるだけ生活の全てを英語に変えることに専念しました。
日本語を使う機会は週に1,2度遊ぶ日本人留学生の友達と、日本にいる家族と友だちと連絡を交わす時のみと制限をかけて、それ以外の時間は全て英語のみで生活しました。
少しストイックですが、頭で考えること、独り言も全て英語のみに。
日本語は9割日常生活からカットしました。
その結果誰よりも英語の上達が早かったと思います。
昔、日本の学生時代、留学に行ったことはないけど英語がよくできる友達がいて、彼になぜそんなに英語ができるのか聞くと、彼は携帯の言語設定を英語に変えてできるだけ身近なところから英語環境に身を置いたと教えてくれました。
その後もちろん、僕も即座に自分のアイフォンの設定を英語に変えて今に至ります。
もし日常のどこから英語環境にしたら良いのか迷っている人がいたら、まずは携帯の言語設定から英語に変えてみましょう。
携帯というのは今の時代毎日使うものなのできっと効果があります。
【留学の目標が明確でない】
英語が上達しない人に共通する3つ目のポイントは、留学に行く目標が明確でないことです。
これは私達日本人が昔から知っていることで、1つ例を上げると中学校、高校の入試勉強です。
勉強する理由=どこどこの学校に入りたい=そのためにどれだけ勉強しなくてはいけない
スポーツに関しても、勉強に関しても、仕事に関しても、私達が毎日努力する理由は目標に到達するためです。
カナダに留学する1番大きな理由は、英語圏での英語の上達。
ただそれだけだとどれだけレベルアップしたいのかが明確ではないのです。
人によっては、カナダの大学に入るために必ずTOEFL90点が必要とか、TOEICのスコアを必ず300点上げるとか、ネイティブと1時間詰まること無く話ができるようになるとか、目標は人によって違います。
ただ上記の例のように、具体的な目標をもって留学に行くことは留学を成功させる上で最も重要なことです。
実はこのアドバイスは僕が高校生の時に、英語の先生から頂いたものです。
当時の僕は、単に英語がペラペラになれたらカッコいいな、というとても曖昧な理由で留学に行ってみたいと漠然に考えていました。
僕の英語のクラスの先生の英語がネイティブ並みにとても上手だったのがいつも印象的で、留学に行ってみたいと相談しました。
すると先生は、留学に行って英語を学びたいと言う志は良いけど、あと何か1つ明確な目的を持って行った方が良いと教えてくれました。
その先生のアドバイス通り、やはり明確な目標を持ってカナダに来る人と、持ってこない人では短期間の留学であっても大きな差が出ます。
まずは留学という大きなレースに出る前に、自分がどこのゴールに向かって走っているのか明確にしましょう。
【最後に】
今回の記事はこれからカナダに留学に行って英語を上達させたい人には必ず読んで欲しい大事なポイントをまとめました。
まずは、日本人と過ごす時間がどれだけ英語に触れている時間に影響するのか理解し、そして留学の目標を明確にしてから渡航することです。
1番覚えておいて欲しいことは
「英語にどれだけの時間触れたか」
と
「目標を明確に」
ということです。
最後に僕から1つ個人的に、これから初めて留学に行く人へアドバイスを。
ストイックになることも時には大事ですが、日本人の友達を1人は作るといいでしょう。
せっかく留学に来たが辛くてすぐに帰国してしまった日本人がいるのも珍しくない話です。
同じ日本人通し、留学先での悩みなどを話せる人がいてくれることはとても心強いことです。
まずは1人でも気の合う日本人の友達を見つけ、そこから徐々に外国人の友だちの輪を増やし英語にどんどん触れていく時間を増やすことが、初めての留学では1番安心できる方法だと僕は思います。
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KAI(World Map Japan 代表、マーケティング担当、ライター)
在住国:現在エストニア在住、過去カナダに5年間在住
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資格:英検1級、TOEIC940
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