イギリス料理はまずい・・・なんていうイメージがある方も多いのではないでしょうか?
「イギリス料理」とWeb検索すると「まずい」と予測変換に出てくるほど、イメージが定着してしまっているようです。
ですが、実は現在ロンドンは様々な人が集まり、世界中の美味しいグルメが楽しめる街です。
ロンドンの食文化は昔と比べて変化しており、グルメ熱は年々上がっているとの事!
今回はそんなロンドンで楽しめる、伝統のイギリス料理からローカルなB級グルメまで、私のおすすめ料理をご紹介します。
Contents
1、 定番フィッシュ&チップス
イギリス料理の代名詞とも呼べるのが大きな白身魚フライとじゃがいもを揚げたフィッシュ&チップス!
モルトビネガーと塩をふりかけ、マッシィピーソース(marrowfat peasと呼ばれる豆を乾燥させ、それを煮込んだソース)を添えるのが伝統的な食べ方だそうです。(シンプルに塩をかけるだけでも美味しいですよ)
マーケットの屋台で買って手軽にスナック感覚で食べるのもあり、最近では専門のレストランやパブなどでビールのお供に食べる事もでき、ロンドナーにとってはとても身近な料理のひとつです。
わたしはパブに行った時は必ずフィッシュ&チップスを頼んでいました。
けっこうボリュームがあって、お腹が膨れるので夕食にも最適です。
また驚く事にイギリス国内の消費者が1年間に食べるフィッシュ&チップスの量は、およそ3億8200万人分だそう。
その人気の高さがうかがえますね。
2、これぞ伝統のイングリッシュ・ブレックファスト
イギリス伝統的な朝食といえばイングリッシュ・ブレックファストが有名です。
地方によって違いはあるようですが、卵(目玉焼きかスクランブルエッグ)とベーコン、ソーセージ、ハム、マッシュルーム、焼きトマト、ベイクドビーンズがワンプレートにのっているのが主流です。
さらにこれにトーストやブラックプディングが追加される事もあります。
なんてボリューム!
私もロンドンのカフェで初めて見た時は「これは本当に朝食なのか・・・?」とその量の多さとこってりとした見た目にさぞ驚きました。
質素な日本の朝食とは大違いです・・・
日本に長く住んでいる私のイギリス人の友人も、イングリッシュブレクファストが大好きだそうで、故郷のロンドンに帰った時は必ず食べるそうです。
しかし毎日食べるのはきついとの事で、友人や家族と遅めの朝食を取る時など、カフェやレストランでブランチ的な感覚でイングリッシュ・ブレックファストを食べる事が多いそうです。(普段は手軽なシリアルやサンドイッチを朝食に食べるらしい・・・)
ぜひロンドンに来たら、イギリス王道の朝食イングリッシュ・ブレックファストに是非トライしてみてくださいね!
3、紅茶のお供にスコーン
イギリスの一日には紅茶がよく登場します。
そしてそのティータイムに欠かせないのが「スコーン」。
外側はサクッ、内側はふわっと(たまにパサパサ)していて、ビスケットとパンの間って感じです。
半分に割って、クロテッドクリームやいちごジャムをつけて食べるのが一般的。
クロテッドクリームとは、バターと生クリームの中間のような味で、ジャムの甘酸っぱさと程よくマッチするんですよね!
(日本でクロテッドクリームを見かける事は少ない気がします。)
またスコーンはイギリスとアメリカで少し異なり、イギリスのスコーンはシンプルで甘さ控えめなのですが、アメリカでいうスコーンは、ドライフルーツやチョコレートチップが入っておりそのままでも十分甘いです。
だからイギリスではクロテッドクリームやジャムを合わせて食べるのですね!
紅茶と合わせるとその美味しさがより引き立ちます。
ぜひロンドンのアフターヌーンティーで、スコーンを召し上がってみてください。
4、いまやイギリスの国民食のカレー
これ抜きでロンドングルメは語れません。
ずばり「カレー」です。
「イギリスでカレー?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし昔インドはイギリスの植民地であった歴史的背景から、インドからの移民が多く、ロンドンにはインド料理店がいたるところにあります。
本場の味を知る移民自身がイギリスの食材を使って料理を進化させてきたので、味のレベルも高いと評判なのです。
そして、もちろんレストランで食べるカレーも美味しいのですが、実はスーパーマーケットで売っているデリコーナーのインドカレーもおすすめです。
私はイギリスで庶民派スーパーと呼ばれるTesco(テスコ)にいつも通っていたのですが、そのTescoのカレーはお財布に優しく、種類も豊富!(キーマ、チキンマサラ、グリーンなどがありました。)
しかも電子レンジでチンするだけのお手軽さなのに、本格的な味が楽しめます。
忙しい時や、節約している方には特にこのお手軽カレーがおすすめです。
私の住んでいたエリアにもインド人コミュニティーがあり、近くに沢山のインド食材店がありました。また私が住んでいたシェアハウスのオーナーさんはインド系の方だったので、数ある食材店の中から安くて美味しいナンやスパイスがあるお店に連れて行ってくれるなど、カレーを含めたインド文化をとても身近に感じる事が多かったです。
多国籍な料理を楽しめるロンドンですが、その中でもカレーは特におすすめです。
5、B級グルメ・ベーグル
ここまでイギリス伝統の料理をメインにご紹介してきましたが、おすすめのB級グルメもございます。
それが「ベーグル」です。
おしゃれなカフェやショップが軒を連ねるイーストロンドン。
日曜日には大きなマーケットが開催されるブリック・レーンにお店を構える「Beigel Bake(ベーグル・ベイク)」
ここのベーグルが絶品なんです。
老舗ベーカリーだからこそのベーグルそのものの美味しさと、そのボリュームに定評があり、行列ができる大人気店となっています。
なかでも、知る人ぞ知る「ソルトビーフサンド」を味わおうと、毎日たくさんの人がやってきます。
とっても柔らかく煮込まれた塩漬けのビーフとピクルスをベーグルではさみ、マスタードを合わせた一見シンプルなサンドなのですが、
もちもち食感のベーグルと厚切りでジューシーなビーフ、ピクルスの酸味が絡み合い、頬が落ちるとはまさしくこの事!
ほかにも、クリームチーズやサーモンのシンプルサンドもおすすめです。
【Beigel Bake】
住所:159 Brick Ln, Shoreditch, London E1 6SB
最寄り駅:Shoreditch High Street
営業時間:24時間営業・年中無休
6、ヴィーガン料理
世界的に広がりを見せている「ヴィーガン料理」ですが、
実はイギリス発祥だとご存知でしたか?
ヴィーガンとは、1940年代にイギリスで提唱された「可能な限り食べ物や衣服・その他の目的のために動物の搾取を取り入れないようにする生き方」の事で、肉や魚に加えて、卵や乳製品などの動物由来の食材を摂取しないという特徴があります。
またイギリスでは、現在注目されている「環境問題」への関心が高い事なども関係し、この10年間でヴィーガン人口が約3.6倍に増加したと言われています。
特に多国籍で多宗教なロンドンには、ヴィーガンフレンドリーなお店がたくさん増えてきており、多くのレストランでヴィーガン向けの料理をメニューに取り入れています。
もちろん専門店も多く、ヴィーガンミートのハンバーガーや、ヴィーガンアフターヌーンティーなど、種類も豊富です。
ヴィーガン先進国のイギリス・ロンドンで、ぜひ本場のヴィーガン料理を試してみるのも楽しそうですね。
【最後に】
今回はロンドンのおすすめ料理をご紹介いたしました。
伝統的なものから意外なものまで、ロンドンの多様さは食にまで表れていますね!
旅行や留学に行かれた時の、ご参考になれば嬉しいです。

大阪にてアパレル会社に勤務し、ファッションに関わるお仕事をしていましたが、世界中の国旗をおぼえるのが大好きだった子供の頃からの夢を捨てきれず、オーストラリア・イギリス留学に挑戦。旅行が好きなこともあり、ヨーロッパとアジアをバックパッカーで旅し、2020年より再度ロンドンに渡英予定でしたが、コロナウイルスの影響で断念。現在は日本でWebライターとして活動中。