イギリスは、日本人にも人気のある留学、移住先としても知名度が高いですが、実際にイギリスで生活するとどのくらい生活費がかかるのでしょうか?
現地での生活費というのは、渡航計画を立てる上で必ず知っておきたい情報ですよね。
実際に住む場所や、イギリスに行く目的によってだいぶ開きがあると思いますが、イギリス生活にかかる大体の費用を、私の実際の経験を元に書き並べましたので、ぜひ参考にしてみてください!
交通費
住むエリアによって交通手段は様々です。
バスは基本的に現金では乗れません。
乗車前にアプリのMOBILE BUS TICKETS をダウンロードしておき、乗車する時に支払いをするか、コンタクトレスカード(クレジットカードやデビットカードでかざすだけで支払いができるもの)、またロンドンでは£5でオイスターカードが手に入りますので、チャージをすればバスでも地下鉄でも利用できます。
ロンドンでは、バスの方が地下鉄よりも安く利用できます。
地方都市は、また別の料金システムがありますので、それぞれ訪れる都市ごとに調べておく必要があります。
ロンドンなどの都市部ではレンタルサイクルなどもあるようですが、地方都市では見かけません。
また自転車はエリアによって違うとは思いますが、地方都市ではスポーツ感覚で使っている人が多く、日本のようにママチャリ感覚で利用している人は一週間に一人見るか見ないか、と言うくらい少なく感じます。
水道・光熱費
月々の水道・光熱費の感覚としては、だいたい日本と同じくらいだと思います。
水道、電気、ガスは全て会社が選べますので、最初はともかく、慣れてきた時点で調べてみるとお得な会社があるかもしれません。
ちなみに我が家はブリティッシュガスで、一度乗り換えをしています。
現在電気とガスを両方まとめて支払っていて、五人家族で月 £80の据え置きで、インターネットで毎月どれだけ使ったのか確認できます。
一年を通して£80×12ヶ月で支払った料金が実際の使用量を下回っていれば、キャッシュバック、上回っていればプラスで支払うシステムです。
困るのが、ガスなどのトラブルがあった際の対処法です。
ブリティッシュガスは、定額支払っていればトラブルの際無料らしいのですが、他のガス会社は有料になる場合があります。
また日本のようにすぐに来てくれない、もしくは一度で直りません。
冬場であれば、ガスが使えない間に電気を利用したり、暖房器具を購入したり無駄な経費がかかることが多々あります。
インターネットと携帯電話
インターネットは、現在WIFIサービスのみで毎月£29支払っています。
ほぼ日本と同じくらいではないでしょうか。
このほかに有料テレビの視聴契約を一緒にすると£20くらいさらに値上がりします。
携帯電話料金は、日本の格安SIMレベル、もしくはもっと安く利用できます。
最低のチャージ金額£3くらいからあり、減ったら追加でチャージしていきます。
最低限の利用で1000円以下のイメージでいいと思います。
連絡用であれば十分ですね。
ちなみに私は£8(だいたい1200円くらいでしょうか。)の契約で、家ではWIFI、動画は外で見ずに、多少の検索やSNSの必要最低限のやりとり程度の利用で足りなくなった事はありません。
イギリスのインターネットと携帯電話事情については、下記の記事で詳しく紹介しています。
食費
ロンドンの食費は、とても高いと聞いていますが、地方都市ですとほぼ日本と同じ感覚、または物によっては安いです。
例えば、パンに関して言えば、1ローフは日本の一斤よりも1、5倍くらいの量で大体£1〜で様々な種類がありますので、安く大量に入っているものを選べば安上がりになります。
他にもイギリス人の主食であるジャガイモも1キロ£1位からありますので比較的安いです。
牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品もだいたい感覚的には日本の6〜8割くらいの金額で購入でき、特に牛乳は3,4リットル入って£2ほどで買えるので重宝しています。
肉類は、全体的に日本より安く購入できます。
ソーセージなどは日本と違って太くてかなりジューシーで食べ応えがあります。
そして、うまく利用することをお勧めするのが冷凍食品です。
冷凍食品を中心に販売するスーパーマーケットが存在するくらい、イギリスでは欠かせないのが冷凍食品。日本の何倍もの売り場スペースで大量に一袋に入って安価で販売しています。
冷凍食品の種類は本当に色々あり、ピザ、フライドポテト、レンジに入れてすぐ食べられるタイプの食品の他、野菜などはもちろん、ソーセージや、鶏肉、ひき肉、ラム肉などの肉類も種類豊富に揃います。
驚いたのは、ピザだけで冷蔵ケース5台分くらい販売していたりします。
食費を抑えるためには、なるべく現地の人が食べているものを主食にすることと、スーパーマーケットを選んでより安いものを購入することが秘訣と言えそうです。
車の所持代と駐車場代
日本では、車両重量税、自動車保険代、JAF加入費用、駐車場代、車検代など様々な費用がかさみ、車の維持費は高いですよね。
イギリスでは、車は生活に密着しているものだからこそ、比較的安く車を所持する事ができます。
必ず支払うものでは、まずは日本同様に自動車税があり、これは年に一度支払います。
これは二酸化炭素排出量によって異なり、電気自動車などは無料の場合もあるそうです。
だいたいの相場は£100〜300くらいのようです。
車検は年一回、だいたい£50くらいで、最低限度の点検になりますので、その他の点検も合わせて依頼した方が無難です。
その場合でも、日本よりは圧倒的に安く整備してもらえます。
その他保険も日本よりも安く済みました。
駐車場代は、出かけた際のコインパーキングで1時間£1程度だったり、路上駐車で1時間以内は許可の場所があったりします。
また自宅の駐車場がない場合は借りることになりますが、路上駐車が許可されている地域の場合は、自治体に申し出れば年間£100〜程度で利用できるそうす。
地方自治体や都市部では異なることが多々あると思いますので参考にしてください。
ミュージアム、公園などの入館料
大英博物館や自然史博物館などの博物館は無料で入場する事ができますので、お休みの日に出費が少なくお出かけできるのはありがたいですね。
また美術館も無料で入れるところが多くありますので、ぜひ近所のアート探検に出かけて見てください。
ナショナルトラストが管理する国立公園や遺跡などは有料です。
家族入場料で£12〜ほどはかかると思っていいでしょう。
もし支払わなくても、その周りを歩く事ができたりするので散歩するだけでも十分に楽しめる場合もあります。
アミューズメント施設の入館料
大きなアミューズメントパークは、ガイドブックなどにも載っていて行って見たいですよね。
ざっくりと金額の話だけをしますと、ロンドンにあるWarner Bro StudioTour Londonは、ハリーポッターファンにはたまらないテーマパークです。
入場料は大人1人=£47。
LEGOLANDは、大人£57(当日料金)など相場は日本とほぼ変わらないようです。
イギリスには、アミューズメントパークだけでなく他にも楽しい場所はたくさんあります。
Fun Fairの移動遊園地があったり、毎週マーケットも各地で開かれます。
私が先日行ってきたいちご狩りは日本の半額以下でした。
都市ごとに無料イベントも色々と豊富ですので、休日の遊び方次第で楽しく節約することもできそうですよ。
家賃
ロンドンの家賃は、地方都市でも驚くほど賃料が高いです。
それは、日本でも同じことで、東京の山手線の側の家賃はロンドンの賃料と同じぐらい、もしくはロンドンはそれ以上します。
なんとなく引越しする際に調べた印象としては、ロンドン以外のエリアでは、イギリス南部の方が賃料が多少高かったように感じました。
会社から補助が出たり、シェアハウスを利用したり、学校の寮でない限りはなかなかロンドンに住むのは厳しいですね。
医療費
「NHS」というイギリスの国民保険サービスに入れれば、医療費は原則無料ですが、眼科や歯科は対象外です。
処方薬は支払う必要があります。
また「NHS」に加入するには、半年以上の滞在や永住目的のビザがあるなど、色々と条件があり、年間で£470かかります。
さらに「GP」と言われるかかりつけ医を登録する必要があります。
治療を受けたくても予約が数週間先、手術は半年先はざらなようです。
日本の医療に慣れていると恐ろしくなります。
そういった医療を受けられるサービスがスムーズでないという背景もあり、イギリスでは医者にかかるほどでもない病気をした場合は、日本で処方箋なしでは買えないような薬も薬局で買う事ができるようになっています。
また、鎮痛剤や風邪薬、消化不良、湿布などの薬は近所のスーパーマーケットや、£1ショップなどでも品揃えがそれなりにありますので念のことを考えて常備しておくと便利です。
税金
主に大きなところでカウンシルタックス、VAT、所得税があります。
カウンシルタックスは、貸家持ち家にかかわらず、一年に一回住居に住んでいる人が払うものです。
これは住居の資産評価によって異なり、ロンドン都市部に行くほど高くなるそうです。
VATは、買い物の際に支払う税金で内税になっていますので、知らないうちに支払っていますがレシートに記載されています。
VATは、生活必需品にはかからず、贅沢な嗜好品などにかかってくる税です。
所得税は現地で働いた場合、大抵自動的に引き落とされます。
イギリスではアプリをダウンロードして支払いをする事ができます。
