ギリシャ料理をご存知でしょうか。
日本では意外と知られていないギリシャ料理ですが、一口食べると、なぜ今まで知らなかったのだろうか?と後悔するほど絶品のものばかりです。
ギリシャの気候は、カラッとしていて過ごしやすく全体的に穏やかな地中海性気候で、晴れの日も多く「太陽の国」とも言われます。
そんな眩しい太陽のもとで育つギリシャの野菜やハーブは、とても濃厚で美味しいです。
また、ギリシャはオリーブの生産量も世界上位で、様々な場所でオリーブの木々を目にすることができます。
ギリシャのオリーブはとても品質が高いことで有名です。
オリーブの実はもちろん、あらゆる料理に使われるオリーブオイルは絶品です。
地中海、エーゲ海に面するギリシャは、魚介類も言わずと知れず最高です。
魚料理を好む健康志向な日本人にとってはもってこいの国です。
美味しいギリシャ料理と、美味しいギリシャのお酒、そして陽気なギリシャ音楽を共に是非一度堪能していただきたいです!
今回は、そんなおすすめギリシャ料理をたっぷりとご紹介していきます。
☆前菜☆
前菜には、野菜や乳製品を素材としたものが多いです。
ワインやギリシャならではのお酒ウゾ、チプロのお供にも最適です。
Χωριάτικη ホリアティキ
Χωριάτικη(ホリアティキ)は、ギリシャのヴィレッジ風サラダです。
新鮮なきゅうり、トマト、たまねぎ、オリーブの実の上に大きなフェタチーズがのっていて、ギリシャのオリーブオイルがたっぷりとかかっています。
Τζατζίκι ザジキ
Τζατζίκι(ザジキ)は、ギリシャヨーグルトときゅうりのサラダです。
材料は、ギリシャヨーグルト、すりおろしたニンニク、きゅうり、塩、胡椒、オリーブオイル(ハーブを入れる人もいます)です。
ヨーグルトは蜂蜜とナッツで甘く食べる派だったので、初めてザジキを食べた時、材料を聞いてヨーグルトとニンニク?!?!と少し戸惑いましたが一口食べて考えが変わりました。
ザジキは美味しいです!
ヨーグルトに、ニンニク、きゅうり最高です!
そのままでも美味しいですが、パンにつけてもいいですし、スブラキやビフテキなどのお肉とも相性バッチリです。
コッテリなお肉と一緒に食べるととってもさっぱりとして、お肉がいくらでも食べられます。
ヨーグルト、ニンニク、きゅうりなんて想像しただけでヘルシーですよね。
Ντολμαδάκια ドルマダキア
Ντολμαδάκια(ドルマダキア)は、お米にひき肉とみじん切りの野菜を加えて、ぶどうの葉に包んで煮たものです。
一口サイズで食べやすくお酒のお供に最高です。
缶詰も売られています。
Σαγανάκι サガナキ
Σαγανάκι(サガナキ)は、小さなフライパンでチーズを油で焼いた料理のことです。
サガナキは、ギリシャ語で「両手つきの小さなフライパン」という意味で、チーズを焦げ目がつくまで焼いたものから、魚介と一緒に焼いたものまであります。
単にサガナキというとチーズを揚げたものをさします。
ギリシャではいろんなセミハードチーズで作られ、お酒のお供に最高です。
ギリシャはヨーグルトで有名ですが、チーズの種類も豊富で日常的にたくさんの種類のチーズが食べられています。
そのため、小さなミニマーケットでさえ、日本のデパ地下のように豊富な品揃えです。
☆肉料理☆
スブラキやムサカ、ビフテキは、とても人気のある一般的なギリシャの肉料理です。
鶏肉、豚肉、牛肉のほかにラム肉も良く食べられています。
ギリシャの一大イベントであるキリストの復活祭イースターではラム肉を食べるのが伝統的です。
Σουβλάκι スブラキ
Σουβλάκι(スブラキ)は、ギリシャ語で 「小さな串」を意味し、肉や魚、フルーツなど様々な物を串に刺したものを言います。
鶏肉や豚肉を串に刺して炭火で焼いたものでが、最もポピュラーなローカルファストフードでとても美味しいです。
焼き鳥文化の日本人が大好きな味です。
ギリシャ料理を提供する食堂を意味する「タヴェルナ(ギリシャの食堂)」では、通常ピタやフライドポテトと一緒に出てきます。
また、スブラキのお肉、ザジキ、フライドポテト、野菜がピタにくるまっているピタサンドは大人気で、大きな口で頬張りながら歩いている人々を街を歩いていると必ずと言っていいほど目にします。
Μπιφτέκι ビフテキ
ギリシャでΜπιφτέκι(ビフテキ)は、ギリシャ風のハンバーグです。
最初、ギリシャ料理のお店でビフテキを注文しハンバーグが来たときはびっくりしました。
ビフテキはビーフステーキのことではありません。
ギリシャのビフテキは、ひき肉にハーブが入れられているので日本のハンバーグともまた違った味わいで、ギリシャ料理のほとんどのお店で食べることができます。
Μουσακάς ムサカ
Μουσακάς(ムサカ)は、最もポピュラーなギリシャ料理の一つで、ナスとジャガイモ、ミートソース、たっぷりのチーズ入りホワイトソースを重ね焼きした見た目ラザニアのような料理です。
ミートソースには牛肉やラム肉が使われます。
本当によく一般家庭で食べられている庶民的な料理です。
☆野菜料理☆
太陽の恵みをたっぷりと浴びて育ったギリシャの野菜は、とても新鮮で濃厚な味わいです。
Γεμιστά ゲミスタ
Γεμιστά(ゲミスタ)は、詰め物を意味するギリシャ料理です。
トマトやピーマンをくりぬいた中に、みじん切りした玉ねぎや調味料と一緒に米を詰めてオーブンで焼いたものです。
野菜の旨味たっぷりでとても美味しいです。
私の現地の知人は、お米と一緒に鳥挽肉を混ぜて作ってくれるのでさらに旨味アップで美味しいです!
☆魚介料理☆
美しいエーゲ海、地中海に面しているギリシャには、おいしい魚介料理がたくさんあります。
グリル、フライ、煮込み料理、ピラフ、パスタなど、どれもおいしいものばかりです。
Καλαμάρι カラマリ
Καλαμάρι(カラマリ)は、イカの揚げ物です。
ホタルイカのような小さなイカのフライは、レモンを絞っていただくと絶品です。
ギリシャの人々に大人気なカラマリは、シーフードレストランにいくとほとんどの人が注文しています。
Ψητό χταπόδι タコのグリル
ギリシャに来て驚いたのは、ギリシャの人々はタコを好んで食べるということです。
海外では、タコは悪魔の食べ物とされていて食べない国も多いと噂で聞いていましたが、ギリシャ人やイタリア人、スペイン人などの地中海の人々は大好きなようです。
ギリシャの港のレストランの脇にタコがまるまる吊るされて干されている姿をよく目にします。
絶品ギリシャ産オリーブオイルでグリルされたタコは、柔らかくて甘くとても美味しいです。
☆デザート☆
ギリシャのデザートの代表は、なんと言ってもギリシャヨーグルトです。
そのほかにも、シロップやナッツ、バターを使用する甘いものが多いです。
ギリシャヨーグルト
ギリシャヨーグルトについては、最近日本でもギリシャヨーグルトをよく売り出しているので、ギリシャといえばヨーグルト!とイメージする人もいると思います。
ギリシャのヨーグルトはとても濃厚で美味しいです。
さらに種類も豊富です。
量は小さいものからバケツの容器1kgで売っているものもあります。
Λουκουμάδες ルクマデス
Λουκουμάδες(ルクマデス)は、ドーナツのような揚げ物のデザートです。
外はさくっと、中はふんわりしていておいしいです。
シナモンやはちみつがかかっているのが普通ですが、チョコレートやくるみ、アイスクリームと食べてもおいしいです。
☆ギリシャワイン☆
古代ギリシャとワインのつながりは深く、ギリシャ神話にもでてきます。
近年ギリシャワインの品質は年々上がり続け、そのおいしさから国際評価が高まってきています。
主な産地はサントリーニ島、ギリシャ北部、ペロポネソス半島、クレタ島ですが、アテネ近郊や、ロドス等などの島々にもワイナリーが見られます。
スーパーやレストラン、バーなどでギリシャ各地のワインを気軽に楽しめるのでぜひ試してみてください。
☆ギリシャならではのお酒☆
・ウゾ
ワインを作ったあとのぶどうの搾りかすを蒸留して作ったお酒です。
香草アニスの香りが特徴的で、アルコール度数は40度前後あります。
水を注ぐと白くにごります。
・チプロ
醸造の方法はウゾと同じですが、アニスが入っていません。
口当たりがよく、まろやかで比較的飲みやすいと思います。
☆最後に☆
今回は、超絶品なギリシャ料理についてご紹介してきました!
あまり日本人にはまだ馴染みのないギリシャ料理ですが、食べてみると本当にどれも日本人の口に合い美味しいのでおすすめです!
また、今回の記事には載せられなかったけれど、おいしいギリシャ料理はまだまだたくさんあります。
ぜひ一度ギリシャに訪れ、そのおいしさを体験してみてください。

ギリシャ在住のひめりんごです。
旅行と野良猫とコミュニケーションをとるのが趣味です。
ニュージーランドに短期留学、オーストラリアにワーキングホリデーに行っていたことがきっかけで一人旅にハマりました。
旅行の話をするのが大好きです!