ギリシャ・アテネにはたくさんの魅力が詰まっています。
その魅力は一言では言い表せません。
街中を歩いていると必ず、誰でも知っている古代遺跡や歴史的建造物を見ることができます。
それも一つではありません。
一日にたくさんの世界的知名度のある遺跡に出会えるでしょう。
今回は、そんな古代ギリシャ文明が根強く残るアテネの歴史的観光名所から、今年オープンしたばかりのナショナルギャラリーまでたっぷりとご紹介します。
アテネの魅力をたくさん知り、今すぐにでも行きたくなること間違いなしでしょう!
アテネのアクロポリス遺跡
アテネの観光名所を語る上で「アクロポリス遺跡」は絶対に欠かせません。
アクロポリスは遠い昔から、常にアテネを高い位置から包み込むように見守ってきて、アテネの人々と共に生きています。
そんなアクロポリスは古代文明を語るのみならず、アテネの人々にとってなくてはならない重要な遺跡なのです。
アテネのアクロポリスは、世界文化遺産に登録されていて、世界で最も有名な遺跡の一つです。
アクロポリスとは「高い丘の上の都市」を意味していて、その名の通り高い丘の上に位置しています。
その荘厳なたたずまいはまさにアテネの、いえ、ギリシャのシンボルにふさわしいものといえます。
アクロポリスの中でも一際目立つ建造物パルテノン神殿は、紀元前450年頃に建築されたとして、古代ギリシャ文明の栄光を物語っています。
アクロポリスは、アテナやゼウスなどのオリンポスの神々が祀られていて、人々が祈りをささげる精神的中心の場所でした。
要塞として使われたり、時代によっては支配者の王宮や教会になっていたこともあります。
アクロポリスの隣にある「フィロパブースの丘」は、無料で登ることができ、アクロポリスを横から一望できるのでおすすめですが、強盗が多発している場所ですので夜間や人気の少ないところなど一人での行動には十分注意が必要です。
アテネでは様々な場所からアクロポリスを眺めることができます。
アクロポリスがここからでも見える!とアクロポリス見えるポイントを新たに見つけるとテンションが上がります。
ぜひアテネが一望できる素敵なポイントを見つけてみてください。
また、満月とアクロポリスのコンビネーションは最高で、古代ギリシャにタイムスリップしたかのような不思議な気持ちになります。
古代アゴラ
「古代アゴラ」は、古代アテネの政治、宗教、文化の中心として人々にとって重要な生活の場所でした。
「アゴラ」とは、市場のように人が集まる場所を意味する言葉です。
1931年に発掘が始まる前、この場所には300軒ほどの民家があり、現代の人々が生活していました。
住んでいた人々は移動し、現在の広い古代アゴラ遺跡として世界中の人々が訪れ、見ることができるようになっています。
敷地内には、完全に復元された建造物、古代アゴラ博物館があり、古代アゴラで発掘されたもののほとんどがこの博物館に収蔵されています。
一番の見どころは、何と言っても「ヘファイストス神殿」です。
「ヘファイストス神殿」は、ギリシャ国内で最も原型を残している保存状態の良いドリス式神殿です。
建築時期は、アクロポリスにあるパルテノン神殿とほぼ同じ時期の紀元前450年頃のものといわれており、オリンポス十二神の一神であるヘファイストスを祀ったとされる神殿です。
ローマン・アゴラ
「ローマン・アゴラ」は、ローマ時代初期(紀元前1世紀~紀元前2世紀)のアゴラ(市場)の遺跡です。
アクロポリスのふもとに位置しています。
反対側の奥の方には、「リカベトスの丘」も見えます。
ローマン・アゴラは外側からも見えますが、入場料を払うと遺跡の中を自由に歩け、石柱も間近に見ることができるのでわくわくします!
遺跡の中は、野原のようなところに、ごろごろとした石や石柱が並んでいます。
また、大理石でできた八角形の風の神の塔があり、その中をのぞくこともできます。
「ハドリアノスの図書館」や「古代アゴラ」のすぐ近くにあるので、ぜひ一緒に訪れてみて下さい。
2021年5月オープン!新しいナショナルギャラリー
アテネ、ヒルトンホテルの目の前に位置するナショナルギャラリーは、1900年にオープンしたその先駆けとなるナショナルギャラリーが始まりで、2013年からリノベーションのため8年間閉館していました。
人々が待ちに待った新しいナショナルギャラリーは、今年の5月ついにオープンしました!
5月の一般公開の前に、今年3月25日の現代ギリシャ独立記念日200周年を祝うため、その前日の24日、このナショナルギャラリーにギリシャの首相、大統領、イギリスのチャールズ皇太子•カミラ夫人、ロシアの首相、キプロスの大統領などそうそうたる顔ぶれが訪れ、ギリシャの独立記念日を祝うと共に一足先にこの新しいナショナルギャラリーを堪能しているのをテレビで放送していて、国中が新しいナショナルギャラリーに釘付けになっていたのが記憶に新しいです。
ナショナルギャラリーには、絵画、彫刻、版画、デッサン画など20,000点以上ものギリシャ、ヨーロッパアート作品があります。
現代ギリシャアートの歴史を語る上で最も重要とされる美術館の一つです。
美術品のみならず真新しい近代的建物は新鮮です。
この建物のシンボルとも言える、外側からも見えるガラス張りの長いスロープを歩いていると見えるリカベトスの丘の景色も絶景です。
休館は火曜日ですが、たまに休みになる日もあるので事前にホームページでの休館日チェックをすることをおすすめします。
パナシナイコスタジアム
「パナシナイコスタジアム」は、アテネにある競技場で、1896年、第一回近代オリンピックが行われた記念すべき場所です。
大理石でできた観客席はとても美しいです。
スタジアム内は自由に歩くことができ、階段は急ですが、気をつけながら一番上の観客席にも行くことができます。
上から眺めるスタジアムの全貌はすばらしく、またスタジアムからは「アクロポリス」や「リカベトスの丘」を眺めることもでき、それら景色も絶景です。
日本語音声ガイドを無料で借りる事ができるので、スタジアム内を音声に従ってじっくりと歩きながらスタジアム内の豆知識や歴史を存分に楽しめます。
スタジアムに入って左側に進むと洞窟へ入る入り口があり、中ではオリンピックの歴代聖火トーチを見たり、オリンピックに関する展示を楽しめます。
「国立庭園」や「ゼウス神殿」、「ハドリアノスの門」もスタジアムから歩いて数分のところにあるので、見所満載のエリアでおすすめです。
リカベトスの丘
「リカベトスの丘」は、標高277mと高い位置にあり、アテネではアクロポリスのようにあらゆる場所から見ることができます。
頂上からはアテネ市内の大パノラマを眺めることができ、絶景です。
また、天気が良いとピレウスの海まで見渡せます。
徒歩でも登れますが、ケーブルカーがあるのでそちらを使うのがおすすめです。
ケーブルカー乗り場自体がかなり高い位置にありたくさんの階段を登るので、市内からケーブルカー乗り場まで歩こうとするときは、靴や服装に注意が必要です。
頂上には、真っ白な「聖ゲオルギオス教会」が立っています。
頂上は風が強く、夏は心地がいいです。
カフェやレストランもあるので、疲れた体を癒すため、絶景を見ながら一休みできます。
最後に
今回は、「アクロポリス」や「アゴラ」などの古代遺跡からナショナルギャラリー、リカベトスの絶景までアテネのおすすめ観光名所をたっぷりとご紹介してきました。
歴史や遺跡に興味がなくても、アクロポリスの神秘的で荘厳な姿を見れば感動すること間違いなしです!
遺跡巡りはたくさん歩くのでダイエットにも最適です!
また、たくさん歩いた後の美味しいギリシャ料理やお酒は格別。
是非一度ギリシャ・アテネを訪れ、今回ご紹介したおすすめ観光名所に足を運んでみてください。

ギリシャ在住のひめりんごです。
旅行と野良猫とコミュニケーションをとるのが趣味です。
ニュージーランドに短期留学、オーストラリアにワーキングホリデーに行っていたことがきっかけで一人旅にハマりました。
旅行の話をするのが大好きです!