ギリシャの首都・アテネは、ギリシャ最大の都市で政治の中心でもあります。
アクロポリスをはじめ、沢山の世界的に有名な古代遺跡があり、街中がまるで美術館、博物館のようです。
愉快で心優しい人々に、美味しいギリシャ料理、そんな魅力満点なアテネですが、今回は、ギリシャ・アテネでの暮らしについての魅力や特徴をたっぷりとご紹介していきます。
Contents
キリスト教中心のイベントが多い
ギリシャのほとんどの人々がギリシャ正教会のキリスト教徒なので、国をあげてのイベントや祝日もキリスト教が中心です。
街を歩いていると至る所で美しい教会を目にすることができます。
クリスマスやキリストの復活を祝う復活祭・パスハ(イースター)は、ギリシャの人々にとってとても重要なイベントで、ギリシャ最大のイベントです。
パスハの40日ほど前から肉を食べないという習慣があり、その断食に向けてカーニバルとういイベントも各地で行われます。
カーニバル中の第二週目の木曜日は、チクノペンプティと呼ばれる肉祭りの日で、ギリシャ中の人々が断食前にお肉をお腹いっぱい食べるため、街中がお肉を焼くいい香りに包まれます。
罪悪感なくお肉をいっぱい食べることが認められてる日があるなんて、なんて素敵な文化なのだろうと思いましたが、この後40日以上もお肉を食べられないの?!
とふと我に帰り、信じられない気持ちでいっぱいになりました。
40日間、私なら耐えられない、、、
しかし、ギリシャ人の知人によると、40日間もお肉を食べないという厳格な人はそんなにはいなくて、だいたい、パスハの少し前からお肉を食べるのをやめる人が多いとのことでした。
ハイクオリティー食材が集まる
太陽の光をたっぷりと浴びて育ったハイクオリティーな野菜や果物をアテネでは楽しむことができます。
私のお気に入りは、甘いトマトと、夏になったら山のように並ぶスイカです。
ギリシャのオリーブオイル、オリーブの実も格別です。
また、Χωριό(Chorio)と呼ばれるカントリーサイドのヴィレッジには、お肉やソーセージ、チーズ、バターなど、その土地の特産物、ブランドがあり、アテネではそれらを楽しめます。
ギリシャは海に囲まれているため、魚介類もとても美味しく、アテネでは新鮮な魚介類を食べることができます。
新鮮で美味しい食材で作られたギリシャ料理は絶品ですので、ぜひ一度お試しください!
政治の中心アテネ
政治の中心であるアテネは、デモやストライキが多いです。
暴力的で危険なデモは滅多に起こらず、ストライキは事前にお知らせがあるため生活する上でそんなに困ることはありませんが、デモがあり道路が封鎖されていることを忘れて車の運転をしてしまって渋滞にはまったという経験はあります。
また、様々な国の大使館が集まっているアテネには様々な国籍の人が住んでいます。
同時に、毎年沢山の観光客が海外から訪れるため、ほとんどのお店、レストランでは英語が通じます。
なんでも揃うアテネ
ギリシャ最大都市・アテネでは、お洒落な洋服、靴、鞄、化粧品、電化製品、日用品、新鮮な野菜や魚介類などほとんどのものがすぐ手に入るのも嬉しいです。
また、醤油、みそなどの日本の調味料や、お菓子、納豆、たくあんなどの日本食を売っているお店も数店舗あり、ストレスフリーで生活には困りません。
また、トラム、電車、バスなどの交通の便もとても良く、隣の街にすぐ行けるのも嬉しいです。
ただ、公共交通機関を使用する場合、特に電車ですが、スリがとても多いので気をつける必要があります。
旅慣れした人や現地の人でさえ被害に遭っているので要注意です!
ギリシャには、お昼寝の時間がある?!
ギリシャには、「Mesimerianos ipnos 」(メシメリアノス・イプノス)と呼ばれるお昼寝タイムがあります。
スペインのシエスタのようなものです。
ギリシャでは、午後3時から5時までが、このMesimerianos ipnos の時間です。
セカセカと働きすぎず、休むときは休むという素晴らしい文化ですよね。
この時間は、物音を立てないように気をつけなくてはいけません。
また、個人店のようなお店はこの時間、お昼寝休憩のために閉まっていますので、電話で予約をする際など時間には注意が必要です。
トイレットペーパーは流せない?!
アテネに来てすぐ、私は知らずに、普通にトイレットペーパーをトイレの中に流していました。
しかし、アテネに来て数日後、案の定、家のトイレが詰まりました、、、
業者さんにトイレットペーパー流した?と聞かれてギク、、、
たまに海外では、トイレットペーパーは、トイレ脇のゴミ箱に捨てるという習慣のある国があるとは知っていましたが、まさか、自分の家でトイレットペーパーが流せないという状況に境遇するとは思ってもみませんでした。
アテネの古いアパートの排水管は、とても狭いらしく、トイレットペーパーが流せないところが多いようです。
そのため、ほとんどのレストランやお店などのトイレには大きめのゴミ箱が設置されています。
また、「トイレットペーパーは流さないでください」と親切に書いてくれているところもあります。
最初は少し抵抗があったのと、うっかり忘れてトイレの中に流してしまったなんてこともよくありましたが、案外慣れてきたら生活の一部になりました。
公共物の修理に時間がかかる!!
夜の道を歩いていてやけに暗いなと思っていたら、街灯の電気が切れているところが多いということがしょっちゅうあります。
そして、その修理が来るまでに時間がかかります。
もういつからここの電気切れてるっけ?というように時間の感覚がなくなってしまうほどです。
車の一方通行の看板が何故か倒れていて、撤去されたのにもかかわらず1ヶ月以上新しい看板が来なかった時は、流石にびっくりしました。
危険ですよね。
また、街灯が壊れていたり、道路がボコボコになっていたり、道路の白線が消えてきたり、見にくかったりということの多いアテネですが、あまり気にする人がいないのでしょうか?
修理されないまま放置になっていることもあり、車の運転には注意が必要です。
ちなみに、ギリシャの車は、右側通行で日本と逆なのでご注意を!
アテネの人々はビーチが大好き!!
アテネの人々はとにかくビーチが大好きです。
夏になると毎週のようにビーチに訪れます。
ギリシャは海に面しているため、沢山の美しいビーチがあります。
アテネから車やバスですぐ近くの所にもビーチが沢山あり、子供からお年寄りまでアテネの人々は毎週違ったビーチを夏中楽しみます。
ギリシャの夏の日はとても長く、1番長い日で夜の9時過ぎまでうっすらと明るいです。
ですので、夜7時、8時でも普通にビーチで泳ぐことができ、長い時間ビーチを堪能できます。
私は人生で初、夜の8時半にビーチで泳ぐという体験をしてとても感動しました。
夜中の公園を子供が駆け回る!?!?
ギリシャ・アテネに来て驚いたことの一つに、夜10時、またはそれ以上遅い時間に公園で子供たちが遊ぶ姿をよく見るということです。
街灯のある公園の遊具で遊んだり、自転車に乗ってぐるぐると公園内をまわったりとまるで昼間のように元気いっぱいに遊んでいます。
保護者が遠くから見守っていることが多いですが、これには流石にびっくりしました。
また、夜遅めの時間帯のレストランに小さな子供たちを含めた家族がご飯を食べているのもびっくりです。
ギリシャの人々は夜ご飯の時間が夜9時、10時と比較的遅い人が多いのと、夏の日がとても長いのが、夜中のレストランに子供がいたり子供が外で遅くまで遊ぶという習慣に繋がったのでしょうか。
アクロポリスと共に
ギリシャ・アテネの人々は、古代ギリシャの歴史に誇りを持ち、古代遺跡を大切にしています。
その中でも、高い丘にあるアクロポリスは別格で、街のシンボルとして親しまれ、アテネの人々にとってはなくてはならない存在です。
アテネで暮らすということは、常にアクロポリスと共にいるということです。
現代ギリシャの独立200周年、2021年3月25日を祝う際には、ギリシャのミチョタキス首相がアクロポリスを訪れ、ギリシャの国旗を掲げている様子がテレビで映し出され全国民が注目していました。
このように、ギリシャの人々にとってアクロポリスは、なくてはならない重要な場所の一つです。
乾燥注意!
『太陽の国』と呼ばれることもあるギリシャ・アテネは、雨が少なく、とても乾燥しています。
夏は特に乾燥している上に、太陽にカンカン照りに照らされ高温になるため、洗濯物を外に干すと数時間で乾くという嬉しい反面、森林火災がよく起こるので、山の方へ出かける際は注意が必要です。
サッカー・ベッティングが大人気!
さすがヨーロッパ!
サッカー好きがとても多く、特に男性はシーズン中、どこでもサッカーの話をしています。
そして、アテネの人々が熱中してやまないのが、サッカー・ベッティングです。
大きな大会があると、バス停のポスターがサッカー・ベッティング一色になり、テレビCMでもベッティングについてのCMが繰り返し流れます。
ですので、ギリシャ代表チームが予選に通過しなくてもみんな他の国を賭けるために、ベッティングショップに集まっては熱中してテレビに食らい付いています。
どっちのチームが勝つかなどと話し合っているうちに白熱しすぎて喧嘩をしている人たちを見たこともあります。
ベッティングショップには、サッカーだけでなく、他のスポーツの賭け事や、数字選択式宝くじみたいな物まで沢山あります。
最後に
今回は、ギリシャ・アテネでの暮らしについて色々とお伝えしてきました。
私はギリシャで実際に生活してみて、慣れるまで少し苦労することや、日本との違いに多少戸惑うこともありましたが、すぐ慣れましたし、それ以上に楽しいこと、嬉しいことの方が多いのがアテネでの暮らしです。
最後に1番言いたいことは、ギリシャ・アテネは、魅力に溢れる都市であるということです。
是非一度、足を運んでみてください!

ギリシャ在住のひめりんごです。
旅行と野良猫とコミュニケーションをとるのが趣味です。
ニュージーランドに短期留学、オーストラリアにワーキングホリデーに行っていたことがきっかけで一人旅にハマりました。
旅行の話をするのが大好きです!