フランス

フランス留学を考えている方必見!パリのデザイン専門学校でのリアルな実体験談。

パリのデザイン学校ってどんな感じだろう??

そんな、疑問を持った方もいるのではないでしょうか。

私はパリにあるデザインの専門学校で、グラフィックデザインイラストレーションを学びました。

クラスメイトの90%以上がフランス人の学生、という環境でどのような留学生活を送ったのかご紹介します!

 

【学校選び】

まずパリでデザインを学ぶには、公立大学、私立専門学校、公立専門学校と色々種類があります。

学費の安い公立大学、公立専門学校はやはりフランス人、外国人留学生にとっても人気で、年齢制限が定められたり、入学倍率が非常に高かったりします。

私の場合は公立大学はすでに年齢制限をオーバーしていて、公立専門学校は苦手な教科がある上に年齢もギリギリ、倍率も高かったため私立一択でした。

私立学校はやはり学費が高く、大体年間100万円ほど。

その頃は学生すべて同じ金額でしたが、近年はフランスまたはEUの学生と、それ以外の学生で学費が異なっているようです。

その差は私の在籍していた学校ではなんと20万円ほどで、学費自体も現在は150万円近くまで上がっているようです。

ただ公立の学校に比べ、私立の学校は入学試験はないところがほとんどだと思います。

私の場合は、学校の担当者とアポイントメントを取り、当日校長先生と面接、過去のポートフォリオを見せ、後はフランス語には支障はないか?とかその程度で入学が許可されました。

しかしフランスの学校は、入学するのは簡単ですが、実際に授業について行くのはとても大変です。

まず入学した時点で、フランス人の先生の言っていることが半分程度しか理解できず愕然としました(この時すでに仏検準1級取得済み)。

その後も授業ごとにプリントが1-2枚配られ、課題が出るのですが、課題の意図を理解していないと見当違いな作品を作ってしまうことになりますし、プリントの内容を理解するだけでも時間がかかります。

1つの課題ごとにフランス人の倍は時間がかかると思っていた方が良いです。

いくつもの課題のプリントを訳している時間はないので、重要そうなところのみ、最低限の単語を調べ課題に取りかかります。

分からないところはないか親切に聞いてきてくれるクラスメイトもいましたが、いつまでも彼女達に頼るわけにもいかず、フランス語力の無さが留学の大変さに直結しました。

ですので、これから留学を考えている方には、とにかく語学力をつけることをおすすめします。

単語力の多さがキーポイントだと思います。

単語が分かっていれば大体は理解できますので。

特に芸術系の作品の課題には抽象的な単語も多かったため、その辺りも考慮に入れて勉強されると良いと思います。

フランス人学生の多い学校の方がフランスのアートや文化を学ぶのに勉強になるのではないかと思い、自らそのような学校を選びましたが、後から考えると留学生の多い学校の方が良かったのかなあと考えることもあります。

留学の大変さはやはり留学生にしか理解できないので、お互いにシンパシーを感じるというか、すぐ打ち解けて悩みなども相談できるようになります。

またそのような学校はフランス人ペースだけで進むのではなく、少しは留学生に配慮しているようなプログラムが組まれているのではないでしょうか。

アルバイト先に留学生が半数を占める芸術系の学校に通っている子もいましたが、何だかとても楽しそうでした。

私の学校はフランス語が理解できることを前提に、完全にフランス人ペースで授業が進みます。

入学の際の面接で校長先生に確認された通りですが…

ただクラスによっては、留学生は発表なしでレポートだけにしてくれたりなどの配慮をしてくれる先生もいました。

が、フランス語の理解力が低いから、などという理由は全く考慮されず、もちろんフランス人と同等に評価されました。

私のクラスでもとても優秀な韓国人の学生がいましたが、彼女はフランス語も突出しており、また芸術のセンスもあり、フランス人学生より先生に誉められたりしていました。

同じ留学生ながら「すごいなあ。」と感じていました。

ちなみに美術学生はパリの美術館が無料、または割引で入れるところが多いです。

デザインの勉強にもなるし、特権を活かして時間がある時はよく美術館に行っていました。

特にデッサンについて一番勉強になったのは、授業ではなく偉大な画家の生のデッサンを真近で見ることでした。

生のデッサンから学ぶことは多々あり、実質的には過去の巨匠たちがデッサンの先生になりました。

 

【クラスメイトについて】

グラフィックデザインコースは2クラスあり、クラスは40名ほどでした。

私の在籍していた学校はグラフィックデザインコース以外にもファッションデザインや、インテリアデザインなどのコースがありました。

40名のうち、留学生は私を含め4名。他3名は韓国人1名、中国人2名という構成でした。

もう一つのクラスには留学生は皆無でしたので、留学生は一つのクラスに集められたようです。

韓国人の優秀さは前述した通りです。

中国人学生は、1名はとても若く、学校というよりフランス生活を大事にしているようで、あまり真剣に課題に取り組んでいない印象を受けました。

もう1名はなんと、インターネットで出回っている作品を普通にコピーして課題として提出していました(作品の下部にそのままコピーライトの文字が残っていました…)。

真面目に課題に取り組んでいる方からすると「えっ…」という感じでしたが、これにはフランス人のクラスメイトもあからさまに文句を言っており、先生も気づいているようでした。

ただ彼女の人柄はとてもオープンで、完全に「フランスの学校は卒業するだけ」と割り切っていたので逆にそれが面白く、家に遊びに行ったり一緒にお茶をしたりしていました。

私は2年次からの編入だったのですが、他のクラスメイトは1年次から上がってきた人が約半数、残りは2年次からの編入のようでした。

1年次から上がってきた人はすでに顔見知りなのでグループができており、なかなか輪の中には入りずらかったのですが、2年次から入学してきた人は帰りに一緒に帰ったり、課題の内容を教えてもらったりしていました。

こちらの学校では外部の先生にあからさまに差別を受けることがありましたが、クラスメイトは概してみんなとても親切で優しかったです。

私立で家が裕福、という人も多かったため、おっとりした人が多かったのかも知れません。

1人スペイン出身の子もいましたが、フランス語は全く問題なく話していましたのでフランスで育った子ではないかと思います。

年齢的には、バカロレア (大学入学資格)をとってそのまま入学という感じですので、20~23歳辺りの子が多かったですが、中には別の学校を出てから入学していた子もいました。

ただフランス人はアジア系よりは年上に見え、精神的にも落ち着いているので、見た感じ30代という子も多かったです(笑)。

 

【カリキュラムについて】

専門課程は2年間です。

時間割りは月曜日から金曜日まで、授業がびっしり。

ただ水曜日は早く終わったり、金曜日はお昼の後なぜか2時間も空きがあり19時まで授業、といった感じです。

ですので、課題が大量にあったこともあり、当初計画していたような週3回のアルバイトは不可能でした。

それでも深夜まで課題を制作していたこともありましたので、結果的に日本料理店でアルバイトできたのは日曜日のみでした。

それでもパリで、美味しい日本食をまかないでいただけるのはとてもありがたかったです。

自分ではまず払える金額ではなかったので。

アルバイト先では日本人とも会話することができとても良い気分転換になりました。

個人的には、留学先で日本料理店でのアルバイトがおすすめです。

授業内容はデザイン、イラスト、写真、クリエーション、デッサン、タイポグラフィ、ソフトの使い方、動画等、デザインを目指す人ならワクワクするような授業ばかりです。

自分があまり興味がなかったことでも授業がきっかけとなり、興味を持った分野もありました。

具体的な内容は、例えばイラストの授業では実在するアーティストのCDのジャケットを描いてみたり、タイポグラフィでは想像上の企業のロゴデザインをしたり、写真では1年をかけて1つのテーマで写真を撮ったり、といった感じです。

課題制作している時間ももちろん楽しいのですが、一番の楽しみは課題の発表時にクラスメイトの作品を見れることです。

同じ課題でどのような作品を作ってくるのか、感性の違いを楽しめる時間でした。

先生からの講評よりも、実際にクラスメイトの作品を見るのが一番の勉強になりました。

日本人とは違う、フランス人の感性を感じられることが、もしかしたら留学の一番の醍醐味なのかも知れません。

 

以上、フランスのデザイン学校の実際でした。

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