日本人にはまだあまり馴染みのない国チェコ。
「まず、チェコってどこ?」な日本人が多数なのに、チェコ料理なんて言われても思いつかないですよね。
ところがこのチェコ料理、とっても美味しくて作り方もさほど難しくないものばかりで、特に寒い冬にはピッタリの料理なんです。
西ヨーロッパに位置するイタリアやフランスともまた違った、東ヨーロッパ・チェコの家庭料理・ローカルフード10選をご紹介していきます!
Contents
クジェナ・パピーロヴェ・スクネドリーキー(Kuře na papírové s knedlíky)
クジェナ・パピーロヴェ・スクネドリーキーは、チェコの一般家庭やレストランでもよく食べられる伝統料理です。
スクネドリーキーは餃子という意味で、このパンのように見えるものがこちらでいう餃子。
「日本の餃子ドッグの具なしバージョン!」といったところでしょうか。
玉ねぎやお肉をクリームで煮た濃厚な味わいのソースは、スクネドリーキーと相性抜群、ついつい食べ過ぎてしまいます。
お家で作って食べる際も、スクネドリーキーはスーパーで90~100円ほどで購入できるのでお手頃に家庭でも楽しむことができます。
スマジュニー・シエル・フラノルキー(Smažený sýr s hranolky)
スマジュニー・シエル・フラノルキーは、分厚く切ったエダムチーズを油で揚げたもの。
フライドポテトがついてきます。
こちらは首都プラハから田舎街まで、チェコ国内なら比較的どこでも食べられる代表的な料理です。
チーズを油で揚げてある時点で美味しくないわけがないですね!
ジャンクフード好きな方々には特に食べてもらいたいチェコを代表する一品です。
外はカリッと、中はとろーり伸びるチーズが美味しすぎてぺろっと食べられます。
塩気が効いているので何もつけずに食べても美味しいですが、一緒に出てくるマヨネーズベースのソースに付けて食べてるものおススメです。
タタラーク(Tatarák)
タタラークは、日本でいうとお肉のユッケです!
日本人ならこのユッケを粒の立った炊き立ての白いご飯に乗せて食べたいところですが、チェコではにんにくを擦り付けたパンに乗せていただきます。
風味や味付けは日本のユッケとは異なり、生の牛肉にウスターソースやマスタードを使用しています。
基本的にチェコ料理は日本のように生で魚やお肉を食べたりしないので、生もの大好きな日本人には外せないチェコ料理になります!
クラコノシューフ・オヘーニ(Krakonošův oheň)
クラコノシューフ・オヘーニは、ポーランドとチェコの境目の地域「クラコノシュ」のローカル料理。
プラハなどの首都へ行ってもなかなかお目にかかれないレアなチェコ料理になります。
私の住むトゥルトゥノフ(Trutnov)や、ペッツ・ポト・スニェシュコウ(Pec pod Sněžkou)のレストランでは普通に注文できますが、これが本当においしい。
クリームと様々なスパイスで煮込んだ柔らかい豚肉は、それはもうたまらない美味しさです。
私が一番おすすめしたいチェコ料理と言っても過言ではないです!
クラコノシュ周辺は、スキーリゾートや夏の休暇を楽しむ場所として外国人にも有名な場所。
是非この広大な自然を背景に、クラコノシューフ・オヘーニを食べに来てもらいたいです。
ビール(Pivo)
なんと、ビールの消費量世界No.1なのがチェコ共和国!
実は日本でも販売されているビール「ピルスナー・ウルケル(Pilsner Urquell)」は、チェコのビール。
日本で唯一販売されているチェコのビールになります。
でもチェコには、日本ではめったに入れることのできないビールが他にもたくさんあります。
そして驚きなのが、ビールはスーパーなどで2リットルのものが販売されていて、たったの200円前後で購入できるんです!
日本のビールはどちらかというとスッキリした味わいのものが主流ですが、チェコのビールはフルーティーで風味豊かなものが主流。
また、日本では味わえないノンアルコールビールの種類もかなり豊富なので、「アルコールは苦手だけどビールを楽しみたい」なんて方にもおすすめなんです。
是非チェコに訪れて、美味しいビールを堪能してもらいたいです!
コフォラ(kofola)
これぞチェコのコーラ、その名もコフォラ。
最初のほうでお伝えしましたが、チェコはビールの消費量がぶっちぎりで世界1位。
「チェコは美味しいビールが安く飲める!」というイメージが強い方が多いかもしれませんが、実はこのコフォラも国を代表する飲み物なんです。
時代はさかのぼって1960年、チェコとスロバキアがまだ一つの国であった頃に、ズデニェク・ブラジェクによってコフォラの原液となるシロップが発明されて以来、チェコを含む東ヨーロッパ国民に愛され続けています。
味はペプシとドクターペッパーの間くらいでしょうか。
ペプシやコーラよりも後味がスッキリとしており、とても飲みやすいです。
私は個人的にペプシよりもコフォラ派です!
レストランでコフォラを注文すると、このジョッギが通常サイズで出てきます。
もちろんペットボトルや缶でもスーパーで販売しています。
チェコを訪れた際はビールはもちろん飲んでいただきたいですが、このコフォラも忘れずにお試しください!
ティチンキー(Tyčinky)
ティチンキーは、チェコの家庭で作られるお菓子です。
週末や仕事終わりに家でお菓子を作って食べるのが一般的なチェコ。
作り方は簡単で、100円ほどでスーパーに売られているパイ生地をちょうど良い大きさにカットしたら、卵を塗ってチーズをまぶします。塩コショウで味付けをしてクミンをまぶしたら、あとはオーブンで焼くだけ。
サクサクで塩のきいたパイ生地に、程よいクミンの香りで手が止まらなくなります。
ビールとの相性も抜群です!
クルテクのケーキ(Krtkův dort)
クルテクは、チェコ語で「モグラ」という意味。
実は日本でも馴染みのあるアニメキャラクター「クルテク」は、チェコ出身なんです!
クルテクはチェコの国民的キャラクターとして1957年から愛され続けています。
この写真も、パートナーの親戚の誕生日パーティーで出てきたものでした。
このケーキはそんなクルテクのお家をイメージしたケーキなんです!
中にはバナナとクリームがたっぷりと入っていて、クルテクのお家の土をイメージした表面はココアテイストのスポンジで出来ています。
だいたいどこのスーパーでもクルテクのケーキを作るキットが売っています。
稀にレストランやカフェで見かけることもあるので、チェコ内のレストランを訪れた際は店員さんにクルテクのケーキがあるのか是非尋ねてみてください!
メドヴニーク(Medovník)
メドヴニークは、チェコを代表する伝統的お菓子の一つです。
濃厚なキャラメルやクリームを何層にも重ね、はちみつを使ったスポンジで包まれたこのケーキは、食欲をそそる甘い香りがたまりません。
チェコ内のスーパーならどこへ行っても冷蔵のお菓子コーナーにメドヴニークが置いてあります。
首都プラハを含む街のカフェなどにもあるので、是非食べてみてくださいね!
キヌティー・ボルーヴコヴィー・クネドリーク(Kynutý borůvkový knedlík)
小麦粉を練って発酵させた生地に、ブルーベリーを入れて茹でた家庭料理。チーズや粉砂糖をまぶしていただきます。
日本でいうと蒸しパンのような見た目です。
初めて出された時は「夕食時なのにデザート?」と日本人の私的には思ったのですが、れっきとしたディナーです。
甘酸っぱいフルーツと甘い砂糖やチーズが、出来立てほくほくのパン生地とよく合います。
地域によって使うフルーツは異なるようなので、場所によってそれぞれの地域の味が楽しめます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
日本にはチェコ料理のお店もほとんどないので、チェコ料理と聞いてもピンとこない方がほとんどかもしれませんが、食べ始めたらついつい止まらなくなってしまうような料理ばかりです。
物価も比較的安く、日本のレストランよりも半分くらいのお値段でチェコ料理を楽しむことができます。
東ヨーロッパを訪れるプランのある方は是非チェコにも足を踏み入れて、日本とは違った景色と共に現地の味を体験してみてくださいね。
