エストニア

海外ノマドワーカーの方必見!エストニアのデジタル・ノマドビザを解説します!

近年、ITの急速な普及により、日本人の中でもフリーランスとして働く方が増えてきましたね。

そんな雇用者や会社に縛られない働き方の中から、最近では「ノマド」又は「ノマドワーカー」と呼ばれる、一つの場所に縛られずに転々と移動しながら、自由に場所や時間を選んで生活していくという新しい生き方をする人が増えてきました。

そして、本来の「ノマド(英語:nomad)」の由来である「遊牧民」という意味のまま、海外を転々としながら働いていく人のことを「海外ノマドワーカー」と言います。

英語では「海外ノマドワーカー」のことを「デジタル・ノマド(Digital Nomad)」などと呼びます。

このようなITの普及と、デジタル / リモートで働く人口の増加から、2020年8月に、エストニアはフリーランス、またはリモートで働く人向けにデジタル・ノマドビザ(Digital Nomad Visa)という新たなビザを設けました。

今回の記事では、まだ新しいエストニアのデジタル・ノマドビザについて僕の知っている情報を全て紹介していきます!

【デジタル・ノマドビザとは?】

エストニアのデジタル・ビザとは、リモートで働く人、フリーランスとして働く人など、いわゆる日本語で言う「海外ノマドワーカー」がエストニア国内で1年間、合法的にリモートで仕事をしながら生活をすることが許されるビザのことです。

このビザには国籍、仕事内容などの制限は設けられておらず、条件さえクリアすれば、エストニア国外でリモートで働く多くの外国人がこのビザの取得が可能となります。

こちらのビザは世界でもまだ新しいタイプのビザなので、よくワーキングホリデービザと一緒だと勘違いしてします人がいますが、ビザの名前から察せられる通り、このビザはインターネットを通してデジタルで働く「デジタル・ノマド(海外ノマド)」の為のものとなり、ワーキングホリデービザとは異なります。

 

【エストニアのデジタル・ノマドビザはこんな人に向いている!】

エストニアのデジタル・ノマドビザは、

「ヨーロッパを拠点にして生活をしたい人」、

「ヨーロッパに移住する前に、まずは試しに長期で生活してみたい人」、

「30歳を超えていてワーキングホリデービザが取得できない人」、

「エストニア移住を考えている人」、

などに最適のビザです!

 

エストニア移住を考える人へ向けた余談

因みに、これは20代の方限定の話となってしまいますが、もしも30歳を超えていないでヨーロッパへ移住を考えている方は、ワーキングホリデーとデジタル・ノマドビザの2つを活用すればエストニアに2年間は滞在することが可能です。

エストニアの永住権は、一時滞在ビザでエストニアに5年間滞在することで申請することができるので、この2つのビザを使ってまずは2年間エストニアに滞在することは、エストニアの永住権取得に向けて大きな一歩となります。

 

【申請条件】

  • 場所に関係なく、どこにいても仕事ができること
  • 電気通信技術によってリモートで仕事ができること
  • 次のいずれかに当てはまる場合。エストニア国外の会社から雇用されていること、エストニア国外の自分の会社を通してビジネスを行っていること、又は、フリーランスとして働いておりクライアントがエストニア国外にいること
  • ビザの申請前、過去6ヶ月に月€3504以上の収入があったことを証明できること

 

【必要書類】

  • デジタルノマドだと証明する書類(例えば、リモートで雇用されている会社から発行してもらう雇用証明書、自分で会社を持っている場合はその旨がわかる証明書など)
  • 過去6ヶ月の収入を証明する書類
  • 過去の学歴、職歴などを証明する書類

 

【取得方法】

  1. オンラインより申請書の記入
  2. 申請書の記入後、印刷し、サインをする
  3. エストニア大使館、又は領事館にて訪問予約を取り、必要書類を提出

補足:既にエストニア国内にいる場合、エストニア国内から申請することも可能。

 

【申請費用】

ビザの申請費用は、短期ビザか長期ビザかで料金が異なります。

  • 90日以内の短期ビザ(Short stay C visa)の場合 € 80
  • 90日以上の長期ビザ (long stay D visa) の場合 €100

 

【取得期間】

必要書類を提出してから30日以内

 

【デジタル・ノマドビザとワーホリビザとの違い】

エストニアのデジタル・ノマドビザとワーホリキングホリデービザの一番大きな違いとしては、デジタル・ノマドビザはあくまでもリモートで働くフリーランスの人を対象としたビザなので、このデジタル・ノマドビザでは現地で雇用され働くことはできません。

なので、もしも現地での仕事を求めて行く人、語学勉強を目的として行く方は、ワーキングホリデービザ、または学生ビザの方の取得ルートとなります。

また、こちらのアイディアはフリーランスの方に限ったことになりますが、この2つのビザを活用すれば、フリーランスの方は最大で2年間エストニアに滞在することができます。

 

【デジタル・ノマドビザを取得するメリット】

  • 年齢制限がない
  • エストニアで雇用されなくても1年間合法的に滞在できる
  • 英語を話せなくてもリモートの仕事さえ持っていれば生活することができる
  • エストニアから他のヨーロッパ諸国へのアクセスが良い為、ヨーロッパを拠点にしたい人には最適

 

【デジタル・ノマドビザを取得するデメリット】

  • デジタル・ノマドビザでは現地で雇用してもらうことができない
  • リモートの仕事で一定以上の収入がなければならない
  • 現在のところエストニアのデジタル・ノマドビザは更新することができないので、一年以上エストニアに住みたい方は他のビザを取得する必要がある

 

【最後に】

以上、エストニアのデジタル・ノマドビザについて現在僕が知りうる限りの情報をまとめました!

この冒頭でも触れた通り、このデジタル・ノマドビザというのは昨年に導入されたばかりなので、まだまだ情報が非常に少ない状態です。

エストニア政府のウェブサイトは読み手にかなり見やすいように、分かりやすく必要事項が記載されているためビザ申請者にはかなり助かりますが、それでも必要書類などまだ少し曖昧なところがあります。

ビザに関して疑問な点などは、エストニアのイミグレーションを管轄としている Police and Border Guard Board (PBGB)に直接問い合わせて聞くことができます。

Police and Border Guard Board (PBGB)のEメールアドレス→ migrationadvice@politsei.ee

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