シンガポール

中長期滞在者必見!現地在住日本人が語る『シンガポール』のリアルな物価・生活費。

物価がお高めシンガポールの生活費 2021年現在1ドル約82

シンガポールは日本よりも国民と外国人の格差が大きい社会で、自国民優先社会です。

シンガポール国民であれば、公共住宅に住めたり、教育費が安くなったり、諸々恩恵が受けられますが、外国人は「お金を出せばいいサービスが受けられる」というスタンスが徹底されています。

何を選ぶかによって生活費は大きく変わりますが、(その分サービスの質も異なる)、安い物を選んでも東南アジア諸国で感じるような「安い!」と感じる瞬間はありません。

「シンガポールにしては安いな。」という感じでしょうか。

今回の記事では、現在シンガポール在住の筆者が、シンガポールでの生活費の内訳と平均値を解説していきたいと思います。

住居

毎月の支出の大半を占める住居。

シンガポールには大きく分けてHDBと呼ばれる国民向けの公共住宅と、コンドミニアム(コンド)と呼ばれる外国人向けマンションの2種類があります。

HDBは直接外国人は借りることができないので、一般的にはコンドに居住する事が多いです。

一般的なコンドには共用のプール、ジム、BBQエリア、プレイルームがついています。

値段はエリアや広さによりますが、オーチャードやマリーナエリアといった中心部の場合、1人用コンドで約3,000ドル/月~、家族用で4,500ドル/月~となります。

もう少し繁華街を離れると値段は下がりますが、それでも1人用で約2,000ドル/月~、家族用で3,500ドル/月~といったところ。

HDBとコンドの中間がないので、学生や若手社員はシェアハウスをしている人も多いです。

 

光熱費

最大手がSPという会社で、水道代と電気代をまとめて請求してきます。

使用料によって請求額が変わりますが、1人暮らしの平均値で100ドル~150ドル/月といったところでしょうか。

東京よりは若干安いです。

ただ、シンガポールは高温多湿なので不在中もずっとクーラーをつけておきたいとか、洗濯を毎日したいとか、そういった要因で価格は大きく変動します。

(とはいっても、家族がずっと家にいるという世帯でも月300ドル/月がMAXな気がします。)

上の写真は、筆者の過去半年分の請求明細です。(水+電気、1人暮らし)

 

食費/日用品

  

食費・日用品の関しては、一番個人差が出る項目です。

例えばスーパーで買い物をした時、中国産や東南アジア産の食料品は安いですが(野菜2‐3ドル)日本産の食料品を買いたいとなると、日本価格の約1.5倍~2倍になります。

明治屋、ドンキ、無印、ダイソーなどの日本の店舗も多く進出していますが、そういった日本専門店になるとどこも約2倍以上。

また、シンガポールは土地が狭く周りにも酪農業が盛んな国がないため、牛乳や乳製品は日本製でなくても高値です。

お酒、たばこも税金が高いため、日本に比べると3倍程の値段がついているものもあります。(特にワイン、酒、焼酎など)

何を食べたいか、産地にこだわりがあるかによって、かなり消費金額に差がでてきます。

 

衣類/雑貨

シンガポールは、どこのモールに入っても大体同じような店が入っています。

シンガポールは土地代が高いため、ある程度売り上げのある大手でなければ家賃が払えないのです。

オーチャードロード沿いのモール群マリーナベイサンズに併設したモールがシンガポール2大モールですが、ここにはグッチ、ヴィトン、エルメス、フェラガモ、プラダ等々有名な高級ブランド店は全て揃っています。

商品値段は、ヨーロッパよりは高いが日本で買うよりは若干安いぐらい。

上記の2大モールを含む、各エリアにある一般的なモールにはH&M、ZARA、ユニクロ、ダイソー等のお手頃価格の有名アパレルメーカー、雑貨店も揃っています。

シンガポールは常夏ですが、北半球が冬の時期には冬の衣類も販売しています。

国際的なブランドが多いため冬服が流通する時期は、シンガポールでも冬服を販売しないといけないということになっているとか。

こちらはそこまで日本と値段が変わらず買えます。

(ただしユニクロなどの日本のブランドは、シンガポールの方が若干高いです。)

 

外食費

ここも個人差が出ます。

シンガポールではどこの国の料理も手軽に食べることができますが、一般的にレストランで食べると高額になります。

気になる外食費はというと、お酒を飲まない場合は平均的な店で夜1人100ドル弱、お酒を飲むと200ドルはあっという間に越えます。

フードコートで1食10‐20ドル、ホーカー(屋台)で1食5ドル前後で食べられますが、どこも同じようなメニュー、味付けのものも多いので毎日食べるとだんだん飽きてきます。

何をどこで食べるかでかなり消費金額に差が出てきます。

 

通信費

シンガポールは、SingtelStarHubの2社の独占市場です。(格安会社もあるがあまり安定はしていない。)

携帯SIMと家のWifiが一緒になっているプランが最もポピュラー。

大体一人暮らしで100ドル/月いかないぐらいです。

通信会社と契約をする際は(旅行者用SIMを買う場合も)、身分を証明するIDがなければ手続きができないので注意して下さい。

 

交通費

公共交通機関のMRT(電車)、バスが発達しており、基本的には自家用車がなくてもどこにでも行けます。

近距離であれば1ドル、端から端まで移動しても3ドルあれば足ります。

ただ、電車は全て各駅停車で、バスも迂回コースなので比較的時間がかかります。

また終電の時間が、駅や路線によっては23時前と日本よりも早いです。

電車、バスといった公共移動手段以外に、流しのタクシーや配車アプリ(GRAB)を使うこともできます。

大体近距離で7ドル、国の端から端まで移動すると30ドル程度です。

深夜は追加料金が数ドル加算されます。

では自家用車を持つとどうでしょうか?

そもそもですが、シンガポールでは狭い国土で渋滞を発生させないよう、できるだけ車の所有台数を抑えるため、車1台の購入金額が日本の3倍です。

また購入後の維持管理費も安くはないので、たとえ毎日タクシーに乗ったとしても自家用車を持つよりは安くおさまると言われています。

 

医療費

シンガポールには政府が運営しているポリクリニックという一般病院があり、専門性を問わない軽度の症状であればここに行く人が多いです。

魅力は何といっても値段。

1回20ドル程度から診察してもらうことができます。

ただしその分、常にとても混みあっていますし、あまりレベルの高いサービスを期待してはいけません。

より重篤な症状や、初めから専門医にみてもらいときは、私立病院や総合病院に行きます。

シンガポールの医療水準は高く、設備等も整っていますが、その分医療費自体は高いです。

よく高いと言われる代表が歯科治療ですが、虫歯を治すのに最低500ドルほど。

他にも、例えばコロナにかかった場合(PCRテストで陽性と出た場合)軽傷でも入院費として最低30,000ドルかかってきます。(2021年現在、外国人は入国条件にこの金額を払える保険に加入していることが義務付けられています。)

 

娯楽費

シンガポール人は「シンガポールにはそんなに遊ぶところがない。」とよく言います。

国土が狭いため、そもそも遊ぶ場所がそんなに多くありません。

動物園、水族館、遊園地はそれぞれ1つずつ、平均30ドル~50ドル/大人一人程度です。

それ以外の娯楽となるとカジノ、ボート、ゴルフ、ステーケーション(ホテルに宿泊する事)、どれも富裕層の遊びが多く、例えばセントーサ島のゴルフ場ビジター料金300~400ドル、ステーケーションにしてもシンガポールのホテルはほとんどが5つ星以上なので、一泊最低300ドル、マリーナベイサンズやセントーサ島のホテルとなると一泊500ドルもざらではありません。

シンガポールの娯楽はなかなかのお金がかかります。

 

罰金

これはシンガポールならではですね。

シンガポールはファイン(罰金)国家といわれる程あらゆることが細かく決められていて、犯すとかなり高額の罰金をとられます。

例えばコロナ防止として街中でのマスク必須となりましたが、マスクをしていないと300ドル、

フードコートやホーカーでトレイ返却を忘れると300ドル‐2,000ドル、たばこのポイ捨て3回目が見つかった時は2,000ドルをとられます。

まあ本人が悪いのですがかなり厳しめ、罰金の金額がお高めですので予定外の支出がないようご注意下さい。

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