シンガポール

シンガポールってどんな国!?国民性から社会実情、罰金制度について赤裸々にご紹介。

シンガポールならではの特徴 

シンガポールは「明るい北朝鮮」と揶揄されることをご存知でしょうか。

言葉の意図としては、良く言えば、それだけ制度や管理、統率が行き届いているということ。

悪く言えば、独裁国家ということです。

現在は、シンガポール建国の父とされるリークワンユーの息子であるリーシェンロン率いる人民行動党が、建国以来一貫して与党の座についています。

今回の記事では、現地に住んでみないと分からないシンガポールの知られざる国民性、社会実情について、いくつか例を挙げながらご紹介していきたいと思います。

シンガポール人は真面目で優しい

シンガポール人は、大変真面目です。

国自体に多くの細かい規則があり、ルールを守るよう小さい時から教育されているため、「羽目を外す」ことはあまりありません。

例えばビジネスでも、返事がなかなか返ってこなくてイライラ、適当でイライラ、「なぜそれを今言うのか・」とイライラすることはシンガポール人相手ではあまりありません。

良く言えば「犯罪が少なく平和、めちゃくちゃな事には巻き込まれない。」、悪く言えば「あまり面白味がない。」そんな国です。

この特徴は恋愛にも表れていて、シンガポール人の男性はとても優しいとよく聞きます。

何から何までやってくれる、呼んだらすぐ来てくれる、お姫様のように扱ってくれることから、日本人女性からの人気は高めです。

徴兵制があるためがっちりした体格の人が多く、特徴として眼鏡をかけている人が多い印象です。

逆にシンガポール人の女性は、気が強めの、自己主張が多めの人が多いと聞きます。

シンガポール人男性は、シンガポール人女性とはあまり結婚しないという説もよく聞きますね。

シンガポールは国土が狭く、家賃が高いので、独身の間は家族と同居するケースが一般的です。

そのため、あまり「おうちデート」という文化はありません。

結婚後は夫婦で住みますが、実家と近い、また皆家族の結びつきを大切にする文化があるため、週末は親族の誰かの家に集まって食事をする機会が多いです。

旧正月になると、1日に何か所も親族を回ることも普通だそうです。

 

シンガポールは罰金の国

シンガポールには、たくさんの細かいルールがあります。

信号無視禁止、つば吐禁止、ポイ捨て禁止、ホーカーやフードコートでトレーの返却忘れ禁止、(コロナで)マスク外して歩くのは禁止

私の友人は、たばこのポイ捨て3回目が見つかって罰金2,000 ドルを支払っていました。

マスクを外しているのが見つかると300ドルの罰金。

ランニング中はマスクを外していいのですが、私は1度ランニング中にマスクを落としてしまい、本来帰りはバスで帰る予定だったのが走って帰らざるを得なくなりました。

トレーの返却に関しては2021年6月から施行され、忘れると1回目が注意、2回目が300ドル、3回目が2,000 ドルの罰金をとられます。

シンガポールは多国籍国家なので、ある程度のルールを定めないと統率が取れなくなる、また外国からの投資に経済を頼っている側面もあるので「外国人が住みやすい」と思う清潔度を維持する必要がある、という考えからこのようなルールが定められているようです。

実際シンガポールのパスポートはかなり強力で、国際的にも大きな信頼を勝ち得ています。

しかし他方、時に「厳しすぎるのでは?罰金が高すぎるのでは?」と思うこともあります。

シンガポール人は、小さい時からそれが当たり前、政府の指示には従順に従う様教育されてきたため、シンガポールでデモや暴動が起きることはまずありません。

「この政策厳しくない?」と聞くと大体のシンガポール人は「政府が言っているから仕方ないよ。」という反応です。

まあ、どれも間違った法律ではなく、罰金になっても仕方ないような、本人が悪い事象ではあるのですが、あなたはどう思いますか?

 

シンガポールは超学歴社会 

シンガポール人は幼いころから熱心な教育を受けてきます。

多国籍国家ということもあり、中国語、英語、マレー語が話せる人が多いため、各言語に力を入れた教育を行なっている一方で、言語以外の教科に関しても多大な時間を費やします。

運動、音楽、美術といった習い事もありますがそこまで力を入れていません。

なぜならば、学歴社会を生きる上であまりプラスにはならないから。

シンガポール国内の大学、特にNUS(シンガポール国立大学)は超難関大学で、世界の大学ランキングでも常に上位、アジアの中でトップ、東京大学よりも上です。

国内の大学に入れなかった人が海外の大学に行くといわれる程、国内の大学のレベルが高い。

また、シンガポールは公務員の給与水準がとても高く、優秀な人を国家のための人材に使いたがるので、エリート教育を受けた人々はそのまま政治家になるケースも多いです。

 

シンガポールは監視社会 

シンガポールではFace Book、WhatsAppが主なSNSツールで、これらは基本的に当局の監視対象であると言われています。

これはニュースになりましたが、(シンガポールでは見せしめの意味も込めて、こういう事はよくニュースで流れます。)ある公務員が絶対機密の扱いであるコロナの規制緩和の日程を友人にWhatsAppでうっかり話してしまい、それが見つかって処分。

なかなか日本では想像しがたい統率力ですね。

また、シンガポールではお互いに監視しあう文化ができています。

例えば、(コロナ時)マスクをせず歩いている人がいた、既定の人数以上で集まっていた、目撃されるとすぐSNSにあげられます。

全従業員の半分は必須で在宅勤務しなければならないのに、1人多くオフィスに来ていただけで、従業員の中の誰かががこっそり当局に通報します。

本来就労できないビザを取得している主婦が自宅で英会話を教えて月謝を受け取っていた、気が付いた近所の人が当局に通報します。

通報された人はどうなるか、そう、罰金です。

周りの人を信頼しすぎるのもご注意を。

 

シンガポールは格差社会、みんなお金大好き 

シンガポール人の大半を華僑が占めていることもあり、シンガポール人はお金が大好きです。

またその思考自体を隠したりしません。

一番目の写真は、旧正月の期間にマリーナベイサンズのショッピングセンターでとったものですが、小判をモチーフとした置物ですね。

また、社会自体もその思考で運営されているため、完全な格差社会です。

お金を払えばいい事ができる、遊べる、どこの世界もそうなのですが、シンガポールはその習慣が顕著です。

建設や船の現場で働く東南アジアや南アジアの人々は安い賃金で労働力とし、10人程度が一緒の部屋、二番目の写真のようなトラックで移動します。

逆に成功者はとてつもなくお金持ちです。

例えば、車を購入する際、車を買う前に、車を買う権利を政府から購入しなければなりません。

これは、国土の狭いシンガポールで渋滞を緩和するため、1人が所有する車の台数を絞る狙いがあるのですが、この権利はオークション制です。

つまりお金を多く出せば出すほど、車を購入できる権利を得やすくなります。

政府に収めるお金なのでいわゆる税金ですが、定額ではないのです。

しかも、この権利自体で大体平均300万円程するといわれていて、車そのものの値段も各国に比べると高いので、シンガポールは世界で一番車を買うのにお金がかかると言われています。

他にも、例えば遭難した時、日本であれば公共の隊員が助けに来ますが、ここでは民間の救助会社を紹介されます。

クレジットカードナンバーを電話で伝えて初めて救助隊がきます。

私の会社では、毎年末忘年会のビンゴの景品に金券が採用されることもあります。

日本だと、「お金」や「金券」をゲームの景品にするのはちょっと露骨ではないかと思うこともありますが、ローカルスタッフによると、不要なものをもらうよりは金券の方がよいとのことでした。(「現金」は露骨すぎるという意見もありましたが。)

良くも悪くも徹底したシビアな考え方ですね。

まあ、世の中お金は大切なので、わかりやすいといえば、わかりやすいですが、来た当初はなかなか驚かされました。

 

最後に

シンガポールはとても平和な国ですが、その反面たくさんのルールがあり、また教育に基づいた真面目で政府に従順なシンガポール人の国民性など、日本と比べるとカルチャーショックに感じることがたくさんある国でもあります。

罰金ルールや監視の制度など、それらが良いと思う人もいれば、それらは厳しすぎると意見する人もいるのは事実です。

この記事を最後まで読んでくださった皆さんは、シンガポールの国民性、社会実情についてどのように感じますか?

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